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ピーナツと知らず「ジーマーミ豆腐」でアレルギー 沖縄で観光客の急患増加

沖縄タイムス 6月7日(火)11時15分配信

 ピーナツ(落花生)が原料の「ジーマーミ豆腐」を食べた観光客が、急性アレルギー反応のアナフィラキシー反応を起こして救急搬送される事例が近年増え、沖縄県立北部病院が注意を呼び掛けている。本格的な観光シーズンを前に、県北部保健所は「ピーナツが入っていることを知らせる表示の徹底など、事業者向けの講習会などで協力を求めていきたい」としている。
 同病院小児科の佐々木尚美医師は「今年3~5月の3カ月で2人の重篤患者を診察した。以前は年に1例あるかどうかだったが、食物アレルギーのある子が増えており、年々搬送件数も増えている」と話す。
 患者は5歳以下の未就学児に多く、食べて3~5分後に息苦しさや吐き気を訴え、じんましんや呼吸困難を伴い意識レベルが低下する重篤な「アナフィラキシー・ショック」状態で搬送されるケースも少なくないという。
 アレルギーを持つ子の保護者が旅行先で飲食に細心の注意を払っていても、「ジーマーミ」が「ピーナツ」だと知らずに食べさせてしまったり、定食の小鉢料理を豆腐だと勘違いして口にする場合があるという。
 佐々木医師は「飲食店側がピーナツが原料であることを表記し、声掛けすることで防げる。命に関わる問題だと認識してもらうことが必要」と強調する。
 県立八重山病院でも2年前に観光客の救急搬送が相次ぎ、県八重山保健所が飲食店に文書で注意書きなどの協力を求め、件数が減ったという。依光たみ枝院長は「飲食店の入れ替わりも激しく、一病院だけでは継続した注意喚起は難しい。観光地として全県的に広く情報が行き渡るような取り組みが必要」と話した。

最終更新:6月24日(金)18時31分

沖縄タイムス