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部員そろった! 辺土名高校野球部、3年ぶりの夏

沖縄タイムス 6月7日(火)11時18分配信

 18日に開幕する全国高校野球選手権沖縄大会に、辺土名が3年ぶりに出場する。4月に8人が加わり、同好会から部員11人の野球部に昇格。春までたった1人でも練習を続けてきた3年の伊是名良平主将は「1勝を目指すのはもちろん、みんなで楽しんで最高の思い出にしたい」と“最初で最後の夏”に胸を高鳴らせる。(勝浦大輔)

 辺土名は2013年夏大会を最後に部員不足で休部していた。転機は昨年4月。00年夏に那覇高主将として甲子園の土を踏んだ高良耕平監督が赴任。「野球をやりたい子がいると聞いた。自分も野球に携わりたかった」と同好会をつくったことが復活のきっかけとなった。
 同好会は、当時の3年生2人と伊是名ら2年生3人の計5人でスタートしたものの、夏に3年生が引退すると徐々に集まりが悪くなった。
 だが「ずっと野球がしたかった」という伊是名は練習を続けた。高良監督と2人のフリー打撃では、打った後で球拾いをした。1人の時もティー打撃など黙々とバットを振った。
 同級生に「この先も大会に出られないのに、やってて意味あるの」と言われても「1年の時にできなかった分、野球ができることが幸せだった」という。
 ことし4月、勧誘した1年生6人だけでなく、3年生2人が新たに加わった。サッカー同好会に所属していた海老澤功一は野球初心者。「1人で頑張っていて、手伝えることがあればと思った。野球は難しいけど楽しい」と語る。
 今ではマネージャーや練習をサポートする生徒がおり、野球部OBや地域からは激励の言葉が寄せられている。
 アルバイトをしている部員がいるため、練習で全員がそろうのは月に1、2度。それでも伊是名は「仲間ができて楽しい。諦めずに続けていれば、夢はかなうんだと分かった」と笑顔を見せる。初の公式戦に向け「うまく連係が取れないかもしれない。全力で、一生懸命な姿を見せたい」と、野球への思いを白球に込める。

最終更新:6月7日(火)11時18分

沖縄タイムス