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ヤマハ発動機 累計6000基目となる学校向けプールを出荷

エコノミックニュース 6月7日(火)8時38分配信

 ヤマハ発動機<7272>は6月1日、生産累計6,000基目となるスクールプールを静岡県湖西市の新居事業所から出荷した。また、この節目を記念してプール事業推進部の約80名が出席してセレモニーが行われた。

 この6,000基目となったスクールプールは、立命館大学びわこ・くさつキャンパスに納入される50m競泳プールで、7月末に竣工予定である。

 同社のプール事業は、ボート開発・製造において実績を重ねたFRP(ガラス繊維強化プラスチック)技術を生かし1974年に日本で初めて製品化、1978年には25mスクールプールの販売を開始している。公共施設や小中学校向けのスクールプールをはじめ、レジャー施設や幼稚園・保育園、スポーツ施設などに向けて、これまでに約38,000基の納入実績がある。

 近年では老朽化したコンクリート・プールをFRPで覆ってよみがえらせるリニューアルプールや高齢者・障がい者も安心して利用できる健康増進用プールなどにも事業を拡大するほか、デカパトス(兵庫県神戸市)や尼崎スポーツの森(兵庫県尼崎市)など公共スポーツ施設の管理運営事業にも携わっている。FRP製プールはコンクリート製のプールと比較すると低コスト・短期間で整備できることが特徴で、これを活かしてリニューアル需要も取り込むと同社はしている。それによって2018年12月期にプール事業の売り上げを15年12月期比で14%増となる50億円としたい考えである。

 また、コンクリート製・プールをFRP製プールに改修する場合は、その構造を活かせることが可能なので、工期は新規でプールを建設する場合の90日の約半分に抑えられるという。同じく費用についても4000万円~5000万円(25メートルプール時)と半分以下で済むという。FRP製プールはユニットを工場で作製して、現地で組み立てるので、工程がシンプルで簡素であるところも強みの一つなのではないだろうか。

 それに加え、阪神大震災や東日本大震災で、被害のなかったFRP製プールの水が生活用水として活用され耐震性の高さが証明されている。また、4月熊本地震が発生した際には、運動場や体育館が避難所となり体育の授業ができない中、被害のなかったFRPプールで  2週間早めのプール開きが行われ、子供たちが元気よく体を動かすことができたと言う。

 ともあれ、ヤマハのプール・リニューアル需要の開拓がどのように進んでいくのか、興味深いところである。(編集担当:久保田雄城)

Economic News

最終更新:6月8日(水)7時30分

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