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イランを好きですか? テヘラン、8年の家族滞在52 騒乱の中で(6) [大村一朗]

アジアプレス・ネットワーク 6/7(火) 16:24配信 (有料記事)

◆ 世界ゴッツの日(下)~改革派、健在

バスが市街中心部のエンゲラーブ広場のすぐ手前まで近づいたとき、前方に道路を横切ってゆく一団が見えた。緑のテープが巻かれた手首や指を空に掲げて行進してゆく彼らは、久しぶりに目にする改革派だった。

ずいぶん堂々とやっていることに驚いた。嬉しくなって乗っていたバスを飛び降り、カメラを取り出そうとしたそのとき、歩道脇にずらりと並ぶデモ鎮圧部隊のカーキ色の軍服が目に入った。戦国武将の甲冑を思わせる装甲服は、街中で軍服姿の珍しくないテヘランでも、市民に軽い恐怖を与えるのに十分な異容だ。見れば、エンゲラーブ広場に向かって、歩道には、鎮圧部隊、機動隊、警察、バスィージ(体制派民兵組織)、徴兵の若者と、これでもかというくらい警備の人員が配置されている。こんなゴッツの日(※)は見たことがない。

その中を、緑の布や鉢巻、リストバンドなどを身に付けた、若者を中心とする一団150名ほどが広場に向かって進んでゆく。彼らが歩けるのは幅4メートルほどの歩道だけだ。今日のために歩行者に解放された車道の中央は、官製デモの行進が進んでゆく。

彼ら正規のデモ隊は、例年のごとく「アメリカに死を」、「イスラエルに死を」といったお決まりのスローガンを叫ぶだけでなく、「偽善者に死を」、「ヴェラーヤテ・ファギーフ(法学者による統治)の反対者に死を」といった、改革派を非難し、現体制を支持するスローガンを叫んでおり、彼らの持つプラカードも、この日の本来の目的であるパレスチナ支持を打ち出すもの以上に、現体制と最高指導者ハーメネイー師を支持する内容のものが多く目立つ。それらは明らかに今国内にある混乱を踏まえたものだ...本文:4,697文字 この記事の続きをお読みいただくには、アジアプレス・ネットワークの購入が必要です。

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最終更新:6/7(火) 16:36

アジアプレス・ネットワーク

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

うん、核融合炉を作ったよ
核融合こそ未来のエネルギー問題への答えであり、子どもにだって世界は変えられる、テイラー・ウィルソンはそう信じています。そして彼はそのどちらにも取り組んでいます。14歳の時に家のガレージで核融合炉を作り、17歳となった今、直前の依頼に応えてTEDのステージで自分の物語を(手短に)語っています。