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東京電力管内で夜間電力大幅値上げで、次世代車のEVやPHVの普及に急ブレーキか

オートックワン 6月7日(火)6時50分配信

「環境、家計」にやさしい電気自動車に試練!?

環境にやさしい電気自動車の普及に大きなブレーキが掛かりそうな状況になってきた。東京電力は安価だった夜間電力料金の新規契約を4月1日から停止。変わって登場した夜間電力プランは驚くほど高くなってしまったのである。

2016年後半に登場するプリウスPHVなどに影響か(画像18枚)

6月くらいになれば電力の自由化を受けた割安な新しい夜間電力プランが出てくると思っていたのだけれど、今のところ無し。改めて取材してみたら当面出てこない模様。

こうなると厳しいのが電気自動車やプラグインハイブリッド車である。

電気自動車を普及させようとした場合、「環境にやさしい」という理由だけじゃ弱い。家計にもやさしくないと魅力を感じないだろう。

実際、これまでの夜間電力を使えばエネルギーコストも低かった。10万km走った時のコストを計算すると、燃費の良いハイブリッド車(トヨタ プリウス)で約48万円。電気自動車(日産リーフ)なら17万円である。

プリウスとリーフの車両価格差が31万円以内なら、リーフを選んだ方がリースナブルという計算。しかし前述の通り安価な夜間料金プランの新規受付を止めてしまった。

これから契約出来る夜間料金プランは、1kWhあたり20.78円になってしまう(今までは12.25円)。この料金だと10万km走って14万円差。電気自動車のメリットがほとんどなくなることに。

というか、安価な夜間料金プランを申し込んでなかった人が、今から電気自動車買ってもコスト的なメリット無し(電気自動車だけなくPHVも意味がなくなる)。

トヨタあたりが電力の自由化に参入?

ちなみに10万kmで31万円差があれば、電池交換してもペイするけれど(リーフの電池交換は現在およそ60万円)、14万円差だと無理。購入補助金や、急速充電器の普及のため少なくない補助金を投入している電気自動車ながら、少なくとも東京電力管内は厳しい状況になってしまったように思う。

すでに自動車メーカーは電力の自由化を行っている企業に対し割安な夜間料金プランを設定して欲しい旨をリクエストしている模様。提案を受け入れてくれないなら、自ら電気の販売を行うかもしれない。

大々的にPHVを導入してようとしているトヨタあたりが電力の自由化に乗り込んできたら興味深いと思う。それ以外、電気自動車やPHVを売る手段無し。

現在、電気自動車やPHVの購入を考えているなら、ぜひとも電力料金のシミュレーションをして欲しい。すでに安価な夜間電力契約になっているなら問題なし。

今から東京電力管内で電気自動車やPHVを購入し、プランの変更をしようと思っている人は、ガソリン代と電気料金の差額がほとんどないということを認識すべき。

参考までに書いておくと、電力の自由化以後、夜間電力料金は横並びでなくなった。最も高い東京電力は1kWhあたり20.78円。安い北陸電力だと7.64円となる。

[Text:国沢光宏]

最終更新:6月8日(水)11時43分

オートックワン

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