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円急伸「105円台」視界。エコノミストが占う今後の展開

ニュースイッチ 6月7日(火)8時17分配信

「米経済は弱まってきている」、「米の6月利上げ期待後退」

 円相場が急伸している。6日の東京外国為替市場は、前週末の米雇用統計の市場予想に対する下振れを受け、米国の早期利上げ観測が後退したことから一時、約1カ月ぶりに1ドル=106円台を付けた。その後はやや売り戻しが入り、17時現在は107円18―18銭と前週末同時点と比べ、1円57銭の円高・ドル安だった。6日(日本時間7日未明)のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演次第では、105円台も視野に入ってきた。専門家は今後の行方をどう見ているのか。

●第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミスト・藤代宏一氏
 5月の米雇用統計が前月比3万8000人増と市場予想を下回り、低調だったことが、為替相場を円高に動かした。そもそも、米企業の収益が前年比で悪化している中で、雇用が増え続けてきたこと自体が意外だった。この現象は一時的という見方もあるが、米国経済は素直に弱まってきていると認めるべきだろう。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は雇用統計の低調な結果を受け、6月の利上げを白紙撤回するだろう。7月の実施についても、仮に株価のボラティリティが高まるといった一段のショックが加わった場合、利上げにはなお不透明さが残る。この結果、為替相場には円高の圧力がしばらく続くことになるだろう。

●あおぞら銀行市場商品部部長・諸我晃氏
 東京外国為替市場での円相場の急伸は、先週末発表の5月の米雇用統計が予想以上に悪い数字だったことを受けたものといえる。6月の米国の利上げ期待が後退し、米国金利が低下し、ドル売り円買いとなった。

 来週の日銀の金融政策決定会合の前日には、米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えているが、今回の雇用統計を受け、利上げの可能性がほぼなくなった。加えて、英国のEU離脱問題をめぐる国民投票が23日に控えていることから、日銀が追加緩和策を打ち出しにくい環境にある。

 今週は日銀への期待から、円安方向に動く可能性があるが、来週、日銀が追加緩和しなければ、期待が外れたということで円高に動く可能性がある。

最終更新:6月7日(火)8時17分

ニュースイッチ

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