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サッカー ブラジルリーグ パルメイラスxフラメンゴ戦でファンが衝突=催涙ガスも発射、1人重体

ニッケイ新聞 6月7日(火)20時48分配信

 ブラジリアのマネ・ガリンシャスタジアムで5日に行われたサッカー全国選手権第6節、フラメンゴ対パルメイラス戦のハーフタイムに、ファン同士の喧嘩が起こり、軍警が催涙ガス弾などを使用、観客や選手にも被害が及んだと6日付現地紙が報じた。

 この喧嘩でパルメイラスファン30人が逮捕され、フラメンゴファン2人が病院に搬送された。リオ在住のエヴァンドロ・ガットさん(47)は重体、ジョアン・ヴィトル・ドス・サントス・アラウージョさんは顔や体にケガをしたが、意識ははっきりしている。
 
 軍警によると、衝突は覆面のパルメイラスファンがフラメンゴファン指定ゾーンに侵入したことで始まった。競技場の警備員が食い止められず、軍警が出動し、催涙ガス弾が使用された。
 
 催涙ガスは喧嘩とは無関係の一般ファンの席にも届き、車椅子の少年が父親に抱きかかえられてエリアをでる光景や、医師の手当てを受ける選手の姿も見られた。
 
 パルメイラスファンは競技場内のバールに侵入し、警察にゴミ箱を投げつけたりして抵抗した。軍警約350人が動員され、騒動を制圧したが、軍警も3人が負傷した。
 試合は、新鋭のガブリエル・ジェズースの活躍で、パルメイラスが2対1で勝利した。

 試合後パルメイラスのパウロ・ノーブレ会長は「彼ら(パルメイラスファン)がやった事は完全にクラブの哲学に反する行為であり、厳罰を望む」との声明を発表した。両チームには今後ホーム無観客試合の処罰が下される可能性がある。

 今リオでは、マラカナンスタジアムがリオ五輪に伴う改装工事中で、中立地ブラジリア開催になった事、同じ州のライバル対決ではなかった事から、応援するチームで観客を隔離しないで一緒に座らせる「トルシーダ・ミスタ」方式が取られていた。事実ほとんどのファンは隣に敵チームファンがいても友好的に試合を観戦していたが、オルガニザーダと呼ばれる一部の過激なサポーターが事件を引き起こした。

 パルメイラスと言えば、今年4月のコリンチャンス戦とのライバル対決で、スタジアムから遠く離れたところで、ファンが乱闘。死者まで出すにいたり、今年いっぱいサンパウロ4強同士の対戦ではビジターチームファン入場禁止措置が取られている。

 スタンドを2分するファン同士の応援はサッカーの華、試合そのものよりも面白いと語るファンもいるほどで、こうした事件がサッカーの魅力を削ぐことになり、警察、サッカー協会も対応に苦慮している。

井戸 規光生

最終更新:6月7日(火)20時48分

ニッケイ新聞

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