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JFEスチール、製鉄所システム刷新に着手。一本化で所間連携強化

鉄鋼新聞 6月7日(火)6時0分配信

 JFEスチールは全国5カ所にある製鉄所の基幹システムの全面刷新に着手した。製鉄所ごとに異なる生産管理システムなどを一本化する計画で2022年度の完了を目指す。総投資額は約600億円とみられる。現状では各製鉄所でシステムが異なるため、同一品種の鋼材でも横断的な生産管理が難しいなどの課題がある。システム刷新を通じ製鉄所間の連携強化や社員の働き方そのものの変革につなげ、激化する国際競争を勝ち抜く競争基盤を固める。

 JFEは現行中期経営計画(15~17年度)で製造実力強化に向け製鉄所システムの全面刷新を打ち出し計画を詰めていた。第1弾として各製鉄所の生産データを全社で一元管理するための「全社統合データベース」の構築に着手。120億円を投じ19年3月の稼働を目指す。
 同データベースの構築と合わせて薄板など各品種の生産管理システムと品質管理システムの一元化も進める。薄板、厚板、鋼管・条鋼の順に統合作業を進め、22年度までに段階的に稼働させる計画だ。
 JFEはこれまで全国5カ所の製鉄所・製造所ごとに基幹システムを保有し、各所が個別にシステム更新や改良を行ってきた。そのためシステム構造が複雑化し保守や改造コストがかさみやすくなっていた。システムが異なるため、設備や作業の基準体系や業務プロセスに違いが生じ、製鉄所間で情報連携をとりづらい課題もあった。
 今回のシステム刷新では、システムの一本化により製造関連の業務プロセスが全社共通になり、業務効率の大幅な向上が期待される。煩雑な作業の少ないシステム環境を整えることで、より創造的な企画業務を充実させるなど社員の働き方の変革につなげたい考えだ。新たな重要業績評価指標(KPI)を設定し、顧客目線で製造実力を強化する。
 全社統合データベースではリアルタイムに情報を共有できるようになる。製鉄所間の連携強化で、より最適な生産計画の立案や顧客ニーズへの迅速対応が可能になる見込み。システム運用費は3割強削減できると試算している。
 JFEは03年に旧川崎製鉄と旧NKKの2社が合併し発足した。旧2社のシステム統合は06年に営業系の新システム「J―Smile」を約300億円かけて構築するなど管理、営業系の基幹システムは作業を終えていたが製鉄所システムは統合していなかった。
 今回のシステム統合は昨年新設した50人規模(兼務者含む)の「製鉄所業務プロセス改革班」を中心に推進。システムの構築作業はシステム子会社のJFEシステムズとエクサが共同で手掛ける。システムエンジニアはピーク時で計1千人規模になる見通し。

最終更新:6月7日(火)6時0分

鉄鋼新聞

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