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ジメジメした梅雨を乗り切ろう!なぜ、梅雨時に心身が疲労するのか

ベネッセ 教育情報サイト 6月7日(火)14時30分配信

「ホメオスタシス」が人間の体調を一定に保っている

さわやかな5月が終わると、じめじめした湿気の多い梅雨のシーズンがやってきます。梅雨時は体調を崩す人がとても多く、健康管理には気を付けなければならないということは皆さんよくご存じのことと思います。特にこの時期、お子さん達は元気に見えても、思った以上に体力を消耗していることがありますので、注意してあげてください。

ところで、皆さんは梅雨時に体調が悪くなる理由を考えたことがありますか?
「梅雨時は湿気が多いから」多くの人がそう答えるのではないかと思います。しかし、「湿気が多いとなぜ体調が悪くなるのか?」という点について考えたことのあるかたは少ないのではないでしょうか? 今日はそこからお話ししたいと思います。

まずは人間の身体にあるホメオスタシスという機能からです。
人間の身体は、外部の変化に対して、体内を一定に保とうとする機能が働くようになっています。これをホメオスタシス=恒常性、と呼びます。たとえば外の気温が上がると汗をかきますね。これは、汗をかいて体内の水分を外に出すことで体温の上昇を防ごうとしているのです。逆に寒い時には身体がガタガタ震えますね。これは身体を動かすことで体温を上げようとしているのです。つまり外の気温が上昇すると体温を下げようとし、外の気温が下がると体温を上げようとするのです。こうして人間の体温は、活動を行うために最も適切な36~37度という体温を保とうとしているのです。

このホメオスタシスは、体温の調節だけでなく、血圧の調節、体液の浸透圧の調節、ウイルスや細菌に対する抵抗などにも働きます。たとえば、体内にウイルスが入ってきた時、ホメオスタシスが働き、熱によって異物=ウイルスを殺そうとします。風邪を引くと発熱するのは、身体がウイルスと戦って起こる現象なのです。

ホメオスタシスという機能を司っているのは「自律神経」という神経系統です。外部の変化に対し、自律神経が身体の末端の神経まで、変化に対処すべき指令を送り、個別の変化に対して身体が、それに適した反応をするようになっているのです。
しかし、極端に暑かったり寒かったりすると、さすがに身体が対応しきれなくなり、体調を崩してしまいます。真夏や真冬に体調を崩しやすい理由はここにあります。

ホメオスタシスという言葉は、お子さんには難しいかもしれませんが、「なぜ暑い時に汗が出るのか。なぜ寒いと震えるのか。なぜ風邪の時に熱が出るのか」などは、ぜひお子さんにも教えてあげてほしいと思います。子どもは好奇心旺盛なので、きっと興味を持ちますし、お子さんの健康に対する関心を高めることにもつながると思います。

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最終更新:6月7日(火)14時30分

ベネッセ 教育情報サイト