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NTTの国内外ベンチャー投資がシナジーを出し始めた!

ニュースイッチ 6月7日(火)11時49分配信

まずヘルスケア、動画サービス、セキュリティ分野で

 NTTドコモ・ベンチャーズは、ベンチャー企業とNTTグループ事業の協業事例を紹介するイベント「NTTドコモ・ベンチャーズDay vol.2」を開催。国内外のベンチャー企業が登壇し、協業などでの取組みを発表した。

<ヘルスケア、動画サービス、セキュリティ分野での協業・投資>

 グッドサイクルシステム(東京都渋谷区)は薬局向けITサービスを提供している。NTTドコモは2012年より電子お薬手帳を開始したが、従来の電子お薬手帳は患者自らが薬の情報を登録しなければならなかった。これを薬局が行えるようにできないかと、すでに薬局でシステムを運営していたグッドサイクルシステムに声掛けをした。2015年より協業を進め、2016年3月に投資を行った。グッドサイクルシステム代表取締役 遠藤朝朗氏は「もともとBtoBの会社なので患者にサービスを提供するようなtoCのノウハウがなかった。今後は電子おくすり手帳が患者さんへの情報提供のゲートになれば」と話す。

 イスラエルのITベンチャー、SundaySkyは顧客に応じた動画をリアルタイムに配信するプラットフォームを提供している。顧客のプロフィール、購入履歴などをベースにリアルタイムに動画がつくられ再生される。NTTドコモでも同社のプラットフォームを使用した「One to One動画」の配信を始めており、さらなる事業拡大を見越して2016年6月に出資を決めた。モバイル市場は顧客の流動性が高まっており、マス広告より一対一のコミュニケーションが必要になっている。顧客の名前、契約状況、おすすめ機種などを動画で送ったところ、22%の受信者がアクションを起こし、4人に1人が新たな機種を買った。今後はモバイル領域以外にもOne to One動画の配信サービスを広げていくという。

 英国のインターネットセキュリティベンチャー、MIRACLは「M-Pin」という新たなセキュリティ技術を確立した。NTTドコモベンチャーでは2年前に出資を開始し、2015年からはNTTソフトで販売を開始。顧客端末、認証サーバいずれにも認証に必要な完全情報を保持しない。

 顧客端末から発信された認証に必要な情報は直接通信路には流れず、アルゴリズムによる計算結果のみ流れる。さらに認証サーバ側でも異なるアルゴリズムにより再計算し、合っていれば認証される。さらに認証に必要な鍵は分割して生成、配信されるためより安全性が高い。

 今までのセキュリティであるデジタル証明書やパスでは、IoTの普及による膨大なデバイスには対応できない。ミラクルではセキュリティに使用されるカギを分散して発行し、パスなどをサービス提供者が格納しなくてよくなる。

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最終更新:6月7日(火)11時49分

ニュースイッチ