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事故車から自動通報、ドクターヘリ早期出動 救命率向上へ川越で訓練

埼玉新聞 6月7日(火)10時30分配信

 自動車事故発生時にドクターヘリの出動を早期判断できるシステムの実証訓練が6日、埼玉県川越市の埼玉医大総合医療センターで行われた。

 救急自動通報システム「D―Call Net」はトヨタ自動車とホンダの一部車種が事故を起こすと、現在地やシートベルト着用の有無などの情報を車側からオペレーションセンターに送信。それを過去の事故データから分析してけがの程度などを推定し、ドクターヘリの基地病院に送られる仕組み。ドクターヘリの出動には救急側からの要請が必要だが、システムを活用することで、事故発生からドクターヘリが到着して治療開始まで10分以上短縮でき、救命率の向上が期待されるという。

 システムはトヨタやホンダ、NPO法人などが推進。昨年11月から群馬県や千葉県などで試験運用が始まり、全国展開して2018年の本格運用を目指している。

 訓練には県内の医療関係者や消防関係者など約80人が参加。県内で交通事故が起きたと想定し、システムを使ってドクターヘリの出動を要請する状況などを確認した。今後は関係者で運用方法の詳細を詰めながら、試験的に運用していく。県内のドクターヘリは1機のみ。

 同センターの杉山聡高度救命救急センター長は「システムは始まったばかりで改善点はある。埼玉独自の方法を考えていきたい」と話していた。

最終更新:6月7日(火)10時30分

埼玉新聞