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【ブラジル】家計消費意向 統計開始以来最低に

サンパウロ新聞 6月7日(火)4時29分配信

 0~200の数値で家計の消費意向を表す全国商業連合(CNC)の指数は2016年5月、前の月の水準よりも4.6%低く、前年同月の水準を27.5%下回る69.9ポイントに落ち、10年1月の統計開始以来最低のレベルにまで沈んだ。CNCが5月19日発表、伯メディアが同日付で伝えた。

 消費意向の5月の落ち込みは、世帯月収10最低賃金(8800レアル)未満の層が前年同月比29.0%、10最賃以上の層が同19.6%だった。

 地方別では、ブラジル北部で前年同月比32.6%減と最も大きな落ち込みを記録したほか、北東部で30.0%減、南東部で26.7%減、南部で25.4%減、中西部で22.8%減と全国5地方すべてで1年前の水準を大幅に下回った。

 指数を構成する要素の中で最も悪化したのは現在の消費水準についての指標で、前月に対して8.7%、前年同月に対して39.2%低下した。全回答者の65.9%は、現在の消費(購入)量は昨年よりも少ないと答えた。

 また、耐久財の購入に関する指標も前月比3.7%減、前年同月比39.1%減と大きく低下。全体の75.7%が今は耐久財購入に好都合な時期ではないとの考えを示した。

 これらのほか、同月には雇用の現状、先行きに関する指標もそれぞれ悪化した。

 家計消費意向指数が過去最低を更新したことを受けて、CNCはこれまで前年比4.5%減としてきた限定的小売り(自動車、建材を含まない小売り)の16年通年の業績見通しを同4.8%減に下方修正した。CNCは、インフレ圧力が弱まったにもかかわらず、信用収縮、そして消費者と企業家の弱々しい信頼感の継続がいまだに国内需要に強烈なインパクトを与えており、それが16年の見通しの下方修正につながったと説明している。

サンパウロ新聞

最終更新:6月7日(火)4時29分

サンパウロ新聞