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[ニュース分析]対北朝鮮制裁で米中が激しく論戦

ハンギョレ新聞 6月7日(火)17時33分配信

強い制裁求める米国に 中国は「国連決議守った」

ケリー長官「イラン式解決」を公式宣言
北朝鮮に接近した中国に警告

習近平「決議履行」を強調
米の独自制裁には反対の立場
両国声明、強度調節に注目

 中国の北京で6日開幕した第8回米中戦略経済対話で、米国は北朝鮮の核問題解決のため、対北朝鮮制裁の強度を高めるよう中国を強く圧迫した。会談初日のこうした主導権争いが、両国の声明にどう反映されるか注目される。

 米国のジョン・ケリー国務長官が開幕の挨拶で「イラン核問題」をモデルとして北核問題を解決していくと明らかにした点からして尋常でない。これは北朝鮮労働党中央委員会のリ・スヨン副委員長の訪中を通じて北朝鮮との関係正常化を模索している中国に対する強力な警告のメッセージであると同時に、オバマ政権の任期の最後まで米国政府が対北朝鮮制裁の強度を一層高めることを示唆したとも言えるためだ。

 最近までケリー長官をはじめ米政府の高位当局者が北核問題とイラン核問題を対比させる時は、北朝鮮が核を放棄すればイランのように米国との関係を改善できるという肯定的メッセージを発信することに焦点が合わされていた。しかし、今回のケリー長官の発言は、脈絡が全く違って見える。イランが核交渉の場に出てきたのは、強力な制裁により追い込まれたため、という認識が最近米国政府周辺で広範囲に広がっているためだ。米国の専門家の間でも「イラン・モデル」を範として強力な対北朝鮮制裁を注文する声が高まっている。

 そこに加えて、米民主党の大統領候補としてほぼ確定したヒラリー・クリントン氏の外交安保参謀も、強い制裁を通じて「崩壊直前まで追い込む」ことで北朝鮮を交渉の場に引き出せると、ほとんど公式に主張している。米国政府が最近、北朝鮮を主要なマネーロンダリング憂慮対象国に指定し、中国の電子通信装備企業である華為(ファーウェイ)に北朝鮮など制裁対象国に輸出した物品目録を提出するよう要求したのも、米国内のこうした雰囲気を反映したものと言える。

 北朝鮮核問題を巡る米国のこうした攻勢は、国連安保理決議のような多者制裁には参加するものの、中国や米国の独自制裁には反対する中国との軋轢を生まざるをえない。習近平主席はこの日、開幕式祝辞を通じて、北朝鮮核問題と関連して米国との緊密な協力を維持している点を強調した。国連安保理の対北朝鮮制裁決議の履行について「中国は確実に履行している」という迂迴による抗弁と見られる。THAAD(高高度防衛ミサイル)の朝鮮半島配備など、北朝鮮を巡り米中間の緊張が高まっている状況で、対北朝鮮制裁の強度を巡る論戦が米中間の攻防の最前線になっている。

 ただし、北核問題などを巡る米中の鋭い序盤の論戦が7日に発表される声明にどう反映されるかは、まだ見守る必要があると見られる。会談の序盤には公開での世論戦を通じて相手を圧迫するが、実際の会談結果は他の安保や経済議題での授受を通じて強度が弱まるケースが多いためだ。特に米国は、伝統的に外交交渉で安保問題に劣らず経済問題にも相当な比重を置いている。

ワシントン、北京/イ・ヨンイン、キム・ウェヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:6月7日(火)17時33分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。