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半世紀ぶり「行灯街道」 野々市、秋の例大祭に合わせ

北國新聞社 6月7日(火)3時7分配信

 野々市市本町地区の旧北国街道沿いに今秋、半世紀ぶりに「行灯(あんどん)街道」が復活する。10月9日に開かれる布市神社(同市本町2丁目)の秋季例大祭に合わせ、地元住民が1週間程度、それぞれ保管している行灯を軒先に掲げ、旧北国街道沿いの延長約1キロの道路を彩る。旧街道の情緒ある風景を再現し、にぎわいづくりを図る。

 例大祭に合わせて開催される「北国街道野々市の市」(北國新聞社後援)実行委員会が本町1~4丁目の4町内会に提案した。実行委によると、行灯を飾る風習は五穀豊穣(ほうじょう)を祝う例大祭を盛り上げるため、明治初期に始まったとされる。当時は街道沿いの約150軒の氏子が自宅の軒先に行灯を設置していたという。

 風習は昭和30年代まで続いたが、行灯の設置に手間が掛かることや、行灯の代用として玄関に飾る祭り用の幕が普及したことなどから、徐々に廃れていった。現在も行灯を倉庫で保管している家は多いが、毎年設置を続けている民家は数軒にとどまるという。

 行灯は縦70センチ、横40センチ、幅15センチの直方体と、ほぼ同じ大きさでそろえてあり、七福神や鎧(よろい)武者などの優美な絵が描かれている。行灯の上部には松や短冊などを飾り付け、行灯を持っていない家には、町内会で調達した行灯を貸す予定である。本町3丁目の三浦修町内会長(68)は「若い世代に、旧北国街道の昔の情緒を味わってほしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:6月7日(火)3時7分

北國新聞社