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国民党資産追及案めぐり与野党がもみ合い けが人も/台湾

中央社フォーカス台湾 6月8日(水)16時27分配信

(台北 8日 中央社)日本が台湾に残した不動産などを接収し、「世界で最も金持ちの政党」と呼ばれる野党・国民党。その資産を追及する条例案をめぐる与野党の攻防が激しさを増している。8日の立法院(国会)内政委員会では、与党・民進党の立法委員(国会議員)が手首にけがを負うトラブルも起きた。

民進党は、国民党の資産には不正に取得したものが含まれているとして、陳水扁政権下の2002年から条例案を提出してきたが、立法院で多数を占める国民党に阻まれていた。だが、民進党は今年1月の立法委員選挙で大きく躍進し、初の単独過半数を獲得。今月6日には、内政・財政・司法法制の合同委員会を通過した。

野党・時代力量の黄国昌・立法委員らはこの日、国民党側の議事妨害を防ぐため、開会の3時間前から召集委員(委員長)が座る席を守った。開会後、召集委員を務める民進党の陳其邁・立法委員が、合同委員会の議事録の確定を宣言すると、与野党の立法委員の間でもみ合いが起きた。

委員会は開会から10分後に散会となったが、国民党の立法委員らは、陳氏の議事運営などを激しく批判した。

国民党が今年3月に発表した報告書によると、党資産が最も多かったのは1998年の918億台湾元(約3050億円)で、2015年末現在には約166億台湾元(約550億円)に減少したとしている。

これに対し、民進党の蘇嘉全・立法院長(国会議長)や時代力量の黄氏は、党による報告だけでは市民の信頼は得られないと強調し、第三者機関による調査を受けるべきだと主張していた。

(温貴香、陳俊華/編集:杉野浩司)

最終更新:6月8日(水)16時27分

中央社フォーカス台湾