ここから本文です

日本人の郷愁を刺激する、原風景としての“デパート”。感動のMVが話題に

M-ON!Press(エムオンプレス) 6月8日(水)10時36分配信

ピアノ弾き語りソロアーティスト、日食なつこ(にっしょく・なつこ)が発表した、新曲ミュージックビデオが話題を呼んでいる。

タイトルは「あのデパート」。日食なつこの地元・岩手県花巻市にある“マルカン百貨店”をテーマにした楽曲だ。

■マルカン百貨店
マルカン百貨店は、岩手県花巻市で43年間愛されてきた、老舗の百貨店。名物の“特大ソフトクリーム”をはじめ、全国的にも媒体に取り上げられてきた歴史ある有名店だ。

そのマルカン百貨店が老朽化などの理由で、今年6月7日に閉店することが決定。3月にそのことを知った日食なつこが、自分に何かできないかというところから、急遽、楽曲の制作が始まったという。

こうした地場のデパートが、経営面などでの問題で、次々と姿を消しているこうした現状は、日本全国地方都市すべての共通課題。

幼い頃から思い出の詰まった場所への記憶を辿るかのような歌詞と、どこか哀愁を帯びたメロディは、聴き手それぞれの遠い記憶の中に深く染み込んでいくかのような、不思議な魅力をたたえている。

■見どころは“大食堂”
「あのデパート」のミュージックビデオは、日食なつこの希望でマルカン百貨店で撮影。彼女がイメージする映像を、本人が絵コンテまで描いて具現化した、渾身の内容となっている。

特に6階にある大食堂はマルカン百貨店の名物で、昭和の雰囲気漂うレトロな内装やインパクトのあるメニューが県内外問わず人気となっていた。ミュージックビデオ内では館内の風景はもちろん、メインとなる大食堂の一つひとつに想いを馳せるように映像が流れていく。

「あのデパート」は、現状で発売の予定はないとのこと。このミュージックビデオが、唯一、本曲を聴くことができる場所となっている。

誰しもの記憶の片隅にある“あのデパート”。遠い思い出が甦る映像と、心に染みる歌声を併せて堪能しよう。

■日食なつこ コメント

今年の3月にマルカン百貨店閉館のニュースを知った瞬間、このMV製作案が私の頭の中にものすごいスピードで流れ込んできました。

花巻の誰もが必ず訪れる、私たちの馴染み深い場所が無くなるという衝撃。

そんなシンボルがある故郷花巻やマルカンの存在の再認識、そこを今離れて暮らしてしまっている自分への悔しさ。

色々な感情がいっしょくたになって「マルカンが存在した証明を何か形に残さねば」というひとつの思いへ集約していったのだと思います。

きっと花巻市民なら誰でも、マルカンを残したい、残せないなら何か行動を起こしたいとこの数ヶ月で考えたのではと思います。

地元高校生の署名活動等様々なアクションがあったとも聞き知りました。

その思いを実現できる場所に、私は多分普通よりもほんの少しだけ近い場所にいます。

ならば私が何かを成さねばという、それはもうほとんど使命感でした。

その頃たまたまデモ収録していた未発表曲の歌詞をマルカンに寄せた内容に書き直し、新曲「あのデパート」を完成させました。

映像に関しても多少不馴れだろうが自分で指揮を取りたいと思い、絵コンテを描いて構成を練りました。

これだけの意欲を一心に傾けられる存在が地元にあったことに、製作しながら改めて感謝の意を覚えました。

まだまだマルカン百貨店について語りたいことはたくさんありますが、それを全て集約したのが今回の「あのデパート」MVです。

私が残したかったマルカンの景色を全て映しました。どうかご覧ください。

最後になりましたが、

急なお願いにもかかわらず撮影に快くご協力くださったマルカン百貨店さまに心から感謝いたします。

数えきれない思い出があるマルカンでMVを撮影できてとても光栄です。

43年間、永きにわたり営業してくださり本当にありがとうございました。

リリース情報
2015.12.09 ON SALE

ALBUM『逆光で見えない』

マルカン百貨店 OFFICIAL WEBSITE

http://www.marukan-group.jp/shop/department.html

日食なつこ OFFICIAL WEBSITE

www.ldandk.com/nisshoku/

最終更新:6月19日(日)18時26分

M-ON!Press(エムオンプレス)