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県産酒国内外へ発信 米国や都内で販売試飲

福島民報 6月8日(水)10時12分配信

 福島県は平成28年度、米国や東京など国内外の少なくとも4カ所を会場に、全国新酒鑑評会で金賞受賞数が4年連続日本一となった県産日本酒の販売会や試飲会を開き、売り込みを強化する。7日に発表した28年度一般会計補正予算案に事業費6590万円を計上した。
 東京電力福島第一原発事故に伴う県産品の風評払拭(ふっしょく)に向けた取り組みの一環で、県産酒に絞った規模の大きな販売促進活動は初めて。県酒造組合を通して県内蔵元に参加を呼び掛ける。
 国外では県産酒の最大の輸出先である米国で秋に試飲会を開く。流通業者らを対象に、映像を通して復興に向けて歩む県内の現状や食文化、観光資源も伝える。欧州か東アジアいずれかの大都市でも予定している。反響を見極めた上で、追加開催を検討する。販路拡大に向け、海外の流通業者と県内蔵元とのネットワークを構築したい考えだ。
 国内では7月下旬に東京都内で販売会の第1弾を催し、第2弾として大阪市で開く。金賞受賞酒をはじめ、各蔵元の自慢の酒を一堂に集め、「酒どころ福島」の総合力を一般消費者や流通・小売業者にアピールする。モモなどの果物や野菜、郷土料理も販売し、県産品の風評払拭や県内への誘客につなげる。開催地周辺で県産酒を味わえる店も紹介する。国内会場へは県内全蔵元の参加を見込んでいる。
 県によると、26年度の県内の清酒生産量は1万3357キロリットルで全国7位。販売量は1万2789キロリットルで、東日本大震災発生前の21年度の85%に当たる。海外には米国をはじめ、台湾やカナダ、香港など十数カ国・地域に119キロリットルが輸出され、輸出総額は1億5000万円に上る。
 内堀雅雄知事は7日の定例記者会見で、「4年連続日本一の快挙という機を逃さず、福島の酒はおいしい、素晴らしいと積極的に売り出す」と語った。

福島民報社

最終更新:6月8日(水)10時23分

福島民報