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これからの「長生きリスク時代」、生命保険は「貯蓄型」と「掛け捨て型」、どっちが正解?

マネーの達人 6月8日(水)4時54分配信

不足分を補う形で考える保険の保障

前回のコラムでは、保険の保障は「死んだ時に保険金が出る」、「病気になった時に給付金が出る」という2つなので、この2つの保障は、遺族年金や住宅ローン、医療費などと併せて考えて、不足する分を補うようにしましょうと書きました。

こう書くと、「でも、私が入っている保険は、それだけでなくお祝い金も出してくれる」という方もおられるでしょう。

これは貯蓄型の生命保険で、解約するとお金が戻ってきたりお祝い金が出ます。ただ、「お祝い金」といっても、生命保険会社がお祝いのために会社からお金を出してくれるわけではありません。

受け取るお金は、自分が払った保険料の中から積み立てられたものです。ですから、貯蓄型の保険は、「死亡保障」、「医療保障」の2つの掛け捨ての保障と積立をいっしょにしていると思えばいいでしょう。

この貯蓄部分は、現在1%前後の利回り(予定利率)です。

低金利なので、「1%なら、銀行の積立預金よりもずっといい」と思う方もおられるかもしれません。ただ、銀行の積立預金は、1万円預ければ、それに0.01%ではありますが利息がついて増えていきます。

けれど生命保険は、保険料を1万円支払うと、まずその1万円の中から保険会社の経費や手数料が引かれ、さらに保険なので掛け捨ての「死亡保障」か「医療保障」、もしくは2つの保障の保障料が引かれます。

そして残ったものが1%で運用されるので、支払った1万円がなかなか1万円まで回復しません。しかも、どんなに世の中が高金利時代になっても、保険の利回りは最初に入った利回りで最後まで運用されます。

ですから、これから保険に加入するなら、貯蓄型ではなく掛け捨てで入り、貯金は別に積み立てたほうがいいでしょう。

ただし、昔入ったという方の中には、この運用利回りが高い方もいます。そういう方は、貯蓄としても有利なので大切にしたほうが良いかもしれません。

■生命保険の運用利回り(予定利率)の推移

平成 2年…… 5.50% - 5.75%
平成 5年…… 4.75%
平成 6年…… 3.75%
平成 8年…… 2.75%
平成 11年…… 2.00%
平成 13年…… 1.50% - 1.75%(保険会社が横並びをやめました)
平成 25年…… 1.00% - 1.50%

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最終更新:6月8日(水)4時54分

マネーの達人