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中部の黄銅棒需要、水栓金具向けなどで旺盛

鉄鋼新聞 6月8日(水)6時0分配信

 中部地区で水栓金具関連を中心に黄銅棒需要が高まっている。
 例年不需要期となる4月以降も年度末の勢いを維持していたが、熊本、大分県周辺で発生した震災による仮設住宅向け需要が発生。夏場までの加工業務を抱える業者もあり、通常の需要に復興特需が加わるかたちで、当面好調な荷動きが続きそうだ。

 年度末以降水栓、ガス機器向けとも需要に盛り上がりを見せ、「荷が動いているという実感がある」(問屋)といった声が上がるなど底堅い動意を維持していた。そんな中、4月14日に発生した熊本地震のおよそ1週間後から、仮設住宅の上水用金具のニーズが出始めた。
 中部は東西地区と比べて特殊なサイズ、材質など幅広い品種の材料手当てがしやすいという特性がある。また、水栓金具の加工業者が集中する美山地区(岐阜県山県市)には素材の手当てから切削、めっき、組付けなどをワンストップで受注、ニーズ対応する業者が多く、利便性やリードタイム短縮を狙って引き合いが集中したとみられる。
 需要増を見越して在庫増を1~2割程度積み増した流通もあるが、「現在在庫は通常の水準であり、増やした分だけ注文があった」(同)。25、30ミリのほか、さまざまなサイズや材質の引き合いがあり、一部で歯抜けも発生しているもよう。
 一方埋設バルブ向けは、埋設期間などにより使用する材質等が異なることから品種間で需要の差があり、一様に好調とは言い難い状況。ただ、上水向け部品の特需を受けて7月までペースを落とさず材料手当てを行う業者もあり、当面足元の需要水準を維持する公算が大きい。

最終更新:6月8日(水)6時0分

鉄鋼新聞