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戦国自衛隊かと思った 陸自新エンブレムに「抜き身の刀」の真意は

BuzzFeed Japan 6月8日(水)5時0分配信

陸上自衛隊の新しいエンブレムが発表された。日の丸、日本刀、そして桜に雉の翼。猛々しいデザインだが……。

その名もずばり「桜刀(さくらかたな)」。目を引くのは、抜き身の日本刀だ。

ツイッター上には「かっこいい。強そう」「日本らしさが前面に出ている」。一方、「これじゃ戦国自衛隊」「戦時中みたいで怖い」という反応も。「校章っぽい」「お土産?」という意見もあった。

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陸上自衛隊は今年で創設62年。そもそもなんで、いまになってエンブレム?【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

陸上幕僚監部に聞いてみた。

BuzzFeed Newsの質問に対し、5日後に文書で回答があった。まず、コンセプトが3つあるという。

* 我が国の平和と独立を守る強固な意志及び強靭性
* 自衛隊員又は日本国民としての誇りとアイデンティティ
* 我が国の歴史・文化・伝統に対する深い尊崇の念

なんで刀なのか。

コンセプトだけではよくわからない。では、描かれているものにはどんな意味があるのか。特に目立つのは刀だ。

「諸外国の陸軍等のエンブレムにおいても、銃や銃剣を活用している事例が多数あります。そのような中、陸自においてはより日本人らしさを示す観点から刀が適切であろうと結論を得たものです」

こう説明する陸上幕僚監部。ホームページでも、日本刀は「古来より武人の象徴とされてきた」とし、「その『刃』に強靭さ、『鞘』に平和を愛する心を表現しました」と解説している。

「専守防衛ではない」との指摘があった「抜刀」の描写については、奥に刃、手前に鞘を置いたことで、「陸上自衛隊が『国土防衛の最後の砦』であること、そして、国家危急の時に初めて戦う意思を表現」したという。

確かに、剣をモチーフにしたエンブレムは珍しくない。

背景には「積極的平和主義」

では、エンブレムを作成した経緯は?

「ここ数年、陸上自衛隊は、他国との共同訓練、国際会議、能力構築支援など、国際的な活動、交流が増大してきております」

こうした海外での活動では「国際儀礼上、自国軍のエンブレム入りギフト(メダル等)を交換すること」が慣例となっているそうだ。

しかし、「陸上自衛隊には、他国のように統一したエンブレムが存在していなかった」。それゆえ、活動に参加する隊員は、「統一したものが必要との認識を共有」していたのだという。

この背景には、安倍政権が唱える「積極的平和主義」がある。これに基づき日本が国際社会の平和に「積極的に寄与」するため、2013年閣議決定の「国家安全保障戦略」に盛り込まれて以降、海外における自衛隊の活動は増加の一途を辿っている。

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最終更新:6月8日(水)9時52分

BuzzFeed Japan

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