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射水・サクラマス養殖 成魚・稚魚入れ替えマス

北日本新聞 6月8日(水)23時56分配信

 射水市内で進められているサクラマスの養殖事業で、淡水を使う大門漁協(同市二口)と海水を使う堀岡養殖漁協(同市海竜町・新湊)は7、8の両日、両漁協でそれぞれ育てる稚魚と成魚を入れ替えた。“お引っ越し”は海と川の状態を再現し、稚魚の成長と成魚の産卵につなげる取り組み。成育は良好で、両漁協は「採卵と育成を一つの地域で繰り返す国内初の『完全循環型』に向けた第一歩」と手応えを感じている。

 サクラマスの卵は川でふ化する。稚魚は海に下って大きく育ち、成魚になって川に戻り産卵する。こうした生態を踏まえ、射水市内の二つの漁協と市、県水産研究所が2013年から生産試験を続け、今年から6次産業化に本腰を入れて取り組んでいる。

 これまでの研究で、ふ化時の水温を高く設定すると強く大きい個体が残ることが分かり、通常は3年かかる成魚の育成を2年に縮めることに成功している。

 堀岡養殖漁協で育てていた成魚は体長60センチほどになり産卵期を迎えたことから、7日に60匹を大門漁協に移し産卵に備えている。8日は、大門漁協で昨年11月にふ化した体長20~30センチの稚魚約2千匹を堀岡養殖漁協に移動した。

 大門漁協では、今秋に10万粒の採卵を見込む。堀岡養殖漁協は成魚の出荷に向けた準備を進めるとともに、稚魚の成育データを採る。大門漁協の鏡時夫組合長は「養殖事業のノウハウを確立し、ますずしで有名な富山からサクラマスの出荷を成功させたい」と話している。

北日本新聞社

最終更新:6月8日(水)23時56分

北日本新聞