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おかえり台車、32年ぶり修理 白山・美川北町、2年後の祭りへ準備

北國新聞社 6月8日(水)2時53分配信

 白山市美川北町は、2年後の藤塚神社の春季例大祭「おかえり祭り」に向けて、台車を32年ぶりに修理する。修理を請け負う北島仏壇製作所(同市美川新町)の職人が7日、美川浜町の収蔵庫前で台車を解体した。来年3月に完成する見込みで、県伝統工芸品である美川仏壇の粋を結集した豪華な姿がよみがえる。

 美川北町の台車は1827(文政10)年に造られたとされ、日本神話に登場する手力雄尊(たぢからおのみこと)の人形を飾っている。台車胴体の鏡板12枚には雅楽の舞姿(まいすがた)の蒔絵(まきえ)が施されており、曳(ひ)き手のつなぎとして、先端が拳の形をした「蕨手(わらびて)」が使われている。

 おかえり祭りは、5月の第3土、日曜に行われる県無形民俗文化財で、13台の台車がみこしを先導して美川地区を練る。みこしや台車が神社に帰る道筋「おかえり筋」は10町会が持ち回りで務めており、美川北町は2018年に担当するため、台車を修理することを決めた。台車は蒔絵のはがれや部品の破損など傷みが目立っていた。

 解体作業では、4代目塗師北島昭浩さん(51)ら職人12人がゴム製のハンマーなどを使って台車の各部品を取り外した。今後は漆や金箔(きんぱく)を全て塗り替え、組み物部分の金箔の上に顔料で描かれていた模様を復元させる。

 美川北町東町内会の区長北川徹さん(56)は「美川北町は人口が10町会の中で最も少ないが、おかえり筋として盛大に祭りを行うため、修理することを決めた。きれいに新しくなるのが楽しみ」と話した。

 来年「おかえり筋」となる西新町は、台車に載せる人形を修復する。人形は、応神天皇を抱く武内宿禰(たけのうちのすくね)で、来年3月に完成を予定している。

北國新聞社

最終更新:6月8日(水)2時53分

北國新聞社