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鉄製網で稚魚捕獲 ブラックバス、浅野川流入防げ

北國新聞社 6月8日(水)2時53分配信

 金沢漁協は金沢市俵町の農業用ため池の水路に鉄製の網を設置し、浅野川へ流入するブラックバスの稚魚の数を減らしている。昨年4~9月は網で、前年同時期の3倍を超す稚魚約2万8700匹を捕獲し、浅野川中流でブラックバスが減ったことを確認した。関係者は、昨年4月に網をナイロン製から鉄製に替えたことが功を奏したとみている。

 7日は、組合員と県内水面水産センター(加賀市)の担当者計7人が、ブラックバスの稚魚が繁殖している俵町のため池と、浅野川をつなぐ水路2カ所に鉄製の網やかごを設置した。

 設置作業中も、ブラックバスの稚魚が次々と網の中に飛び込んだ。同センターの担当者は「ブラックバスが本流で繁殖すれば、アユなどの在来魚が食べられてしまう可能性もある。今後も対策に協力したい」と話した。

 金沢漁協は2011年から、浅野川中流で流し網によるブラックバスの捕獲調査を行っている。年々、捕獲量は増加しており、14年は過去最多の376匹が確認された。同漁協は増加の原因はため池からの稚魚の流入にあるとみて、13年に稚魚捕獲を始めた。

 13、14年はナイロン製の網を使い、ザリガニに破られたことから、昨年4月、鉄製の網に替えた。同9月まで設置したところ、1日で最大約1万3500匹が捕獲でき、同8~10月の調査では、浅野川中流で捕獲されたブラックバスは219匹と前年より157匹減った。

 金沢漁協の八田伸一組合長は「ため池のブラックバスを完全に駆除することはできないが、地道に網を仕掛け、浅野川の本流に定着させることだけは食い止めたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:6月8日(水)2時53分

北國新聞社