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活発な内需を持つ農業大国 国内事情が大きく影響 ニュージーランド・ドル

THE PAGE 6/14(火) 7:00配信

 ニュージーランド・ドルは、ニュージーランドの通貨です。ニュージーランドは、酪農を中心とする農業国というイメージですが、活発な内需を持つ市場経済の国でもあります。輸出先も複数に分散されており、国内事情に大きく影響を受ける通貨と考えてよいでしょう。

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豊かな内需経済を維持する農業大国

 ニュージーランドの主な輸出品目は乳製品や肉類など酪農・畜産関連が多く、これだけで輸出全体の約4割を占めています。主な輸出先は、中国、オーストラリア、ASEAN各国、米国ですが、もっとも比率が高い中国で約2割となっており、特定の地域に著しく偏っているわけではありません。あえて影響が大きい国をあげるとすると、中国、オーストラリアということになります。

 地理的に近いオーストラリアと同様、ニュージーランドは工業国ではないものの、豊かな内需経済を維持しています。外国からの不動産投資も活発で、1人当たりの国内総生産(GDP)も日本と同レベルです。農業という付加価値の低い産業を主力としていることを考えると、かなり豊かな国といってよいでしょう。

 リーマンショック以降、好調な内需を背景にニュージーランドは順調な経済を運営してきました。2015年の実質GDP成長率は3.4%と極めて高く、16年には鈍化するものの、それでも2%程度の成長が見込まれています。ニュージーランドは、基礎的な経済状況が良好であることに加え、外国からの投資流入を活発化するため、比較的高めの金利を維持してきました。

国内経済の状況で為替水準が決まりやすい通貨

 ただ、15年の後半から世界経済の成長鈍化が懸念されたことから、ニュージーランド中央銀行は景気を優先し、3.5%だった政策金利を段階的に引き下げ2.25%としました。これにともなって上昇が続いてきたニュージーランド・ドルは下落に転じており、ピークからは、対ドルで20%ほど安くなった状態にあります。ニュージーランド中央銀行はインフレ目標の維持を重視しているので、世界経済の状況次第では、今後も利下げが進む可能性があり、そうなるとニュージーランド・ドルはさらに下落するかもしれません。

 基本的にニュージーランド・ドルは、国内経済の状況で為替水準が決まりやすい通貨ですが、同国は小国であり、名目GDPは米国の100分の1以下、日本の20分の1以下しかありません。当然、ニュージーランド・ドルの流通量も少ないですから、安定性のある通貨とはいえないでしょう。その意味では、ある程度、上級者が取り組むべき通貨ということになります。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:6/14(火) 7:00

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