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天のつぶブランド力強化 県と全農県本部

福島民報 6月9日(木)10時25分配信

 福島県と全農県本部は県オリジナル米「天のつぶ」のブランド力の強化に乗り出す。食味を安定させる専用肥料を開発し、今年度内の販売開始を目指す。品質のさらなる向上で、生産や消費の拡大につなげる。8日、県庁で開いた生産販売推進本部会議で明らかにした。
 天のつぶはコシヒカリなどの主要品種に比べて倒れにくく、栽培のしやすさと収量の多さが特長。半面、食味のばらつきを指摘する声もあった。
 県などは品種としての丈夫さが肥料の与え過ぎを招き、甘みや食感を損なうとみて郡山市の県農業総合センターで昨年から肥料の研究に着手。しろかきや田植えの際の1回の肥料で出穂まで効果が持続する「緩効性肥料」を開発している。今年度は喜多方市や県南地方、相双地方の実証田で成分の配合や効果を検証している。
 県は肥料開発と合わせ、主食用米として天のつぶを栽培する生産者をリスト化する。各農林事務所が生産者向けの講習会を開くなどして肥料の適正利用を呼び掛ける。
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 会議では、天のつぶの28年産の作付面積は約5500ヘクタールで、27年産の約3900ヘクタールから約4割増える見通しが示された。営農再開が進む相双地方では2倍の約2千ヘクタールとなった。作付面積は23年の生産開始以降で最多となる。
 県によると、天のつぶは27年産で主食用、飼料用、備蓄用などとして約2万3000トンが生産された。県産米の品種別生産量ではコシヒカリ、ひとめぼれに次いで多く、全体の7%を占めている。

福島民報社

最終更新:6月9日(木)10時39分

福島民報