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新型XC40/V40が見えてきた。2017年から加速するボルボの野心

carview! 6月9日(木)11時30分配信

先月、ボルボは本拠地スウェーデンはイエテボリに世界のジャーナリストを招き、次期型40シリーズの方向性を示す、2台のコンパクトカーをお披露目した。とりあえずは無機質に“40.1”そして“40.2”と呼ばれていたこの2台、ボルボのファンはもちろん、そうじゃない人にとっても、かなり衝撃的ではないだろうか。

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デザイン担当上級副社長として、かつてVWなどに在籍していたトーマス・インゲンラート氏が就任して以来、ボルボのデザインはまさに大変革の中に居る。氏がゼロから手掛けた第一弾モデルとなる新型XC90を見れば、トールハンマーをモチーフにしたヘッドライトなどのディテールにしても、シンプルながら艶めいたフォルムの美しさにしても、明らかに今までとは違ったボルボに仕上がっている。海外モーターショーなどでお披露目済みの新型S90、V90のスタイリングも、やはり同じ文脈にある。

ところが、この2台はそれらとはまた完全に異なるテイストを醸し出している。特に“40.1”は、逆スラントしたフロントマスク、キャビンの辺りで一旦途絶えるショルダーライン、塗り分けの通り上下に分割されたCピラー等々により、これまでのボルボのイメージを大きく覆す仕上がりと言える。スプーンカットと呼ばれるえぐり、Cピラーに隠されたリアドアノブなども、やはり目をひくポイントだ。

目下、ユーザーの買い物リストのトップに位置しているのが、コンパクトSUVである。新型40シリーズは、これをベースにする「XC40」からの発表となるだろう。

“40.2”=SUVテイストを盛り込んだ「次期V40」

それに較べればオーソドックスに見える“40.2”にしても、90シリーズより明らかにシャープさが強調された線と面、ヘッドライトからラジエーターグリルにかけての連続的な意匠、やはり大きなえぐりが入れられたボディサイド等々、やはり個性は強い。

更に言えば、ノッチのついたフォルムから次期「S40」かとも想像される一方、実はコレ、リアゲートを備えたハッチバックとなっている。つまり、次期「V40」となる可能性が濃厚なのだ。北米での販売を前提としていることも、あるいはこのフォルムに影響を与えたのかもしれない。

「若いユーザーは、父親のクルマの縮小版のようなものを決して欲しがりません。また、セダンやSUVといった既存のカテゴリーにも縛られたいとも思っていないのです。たとえば同じブランドの中でも、ビジネスシューズに、もう少しカジュアルにも使えるシューズ、そしてスニーカーがあるように、もっとデザインは自由であるべきではないでしょうか。もちろん、同じDNAを持ちながら。」

こう言うのは前述のインゲンラート氏。各モデルが、ターゲットに合わせた明確な指向性をもったデザインとされるべきだというその考え方は、上から下まで統一性を持たせようとした結果、退屈になり、あるいは行き詰まって無理が出てしまっている目下のプレミアムブランド全体の風潮を見るに、大いに納得させられるものがある。

気がかりは、それがボルボだとすぐに解ってもらえない可能性は無いのかということだ。それについては、先に触れた特徴的なヘッドライトのシグネチャーや、アイアンマークを備えたラジエーターグリル、C字型のテールランプ等々のディテールが、十分に担保してくれると確信しているようであった。

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最終更新:6月9日(木)11時30分

carview!