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「不便」だからイイ! 都会からの移住者が交流会

両丹日日新聞 6月9日(木)8時0分配信

 大阪市や京都市などから京都府福知山市三和町に移り住んだ人が意見を交わす「移住者交流会」がこのほど、三和町千束の農業振興センターで開かれ、参加者は“わが町・三和”についての良いところ、悪いところ、住んで驚いたことや希望などを、ざっくばらんに語り合った。

 三和地域協議会が、移住者のネットワーク作りの促進とまちづくりの参考にしようと企画。移住1年目から28年目までの京都市内や大阪府内、福島県などの出身者で、農業青年や猟師見習い、不動産業、子育てが一段落した中高年の人に加え、地元住民とUターン住民も輪に入り計24人が集まった。

 「朝起きたら玄関にハクサイがたくさん置かれていた」「歩いていたら野菜がもらえる」など、複数の人が住民の気前の良さに驚き、「三和で取れた米は、大阪でおいしいと思って食べていた米よりもおいしい」と絶賛。農業をしている三和町の80代の高齢者は都市部の同年代より生き生きとしている-と感じている人もいた。

 一方で、町内を走るバスを利用した女性は「アナウンスがないため、降りる場所が分からなかった」と困惑。これについて地元住民は「利用者が固定していて、運転手は乗客が降りる場所を知っているので、わざわざアナウンスをしないのでは。でもこれは改善しなくては」と返した。

 移住した理由として「里山暮らしに憧れていた」「実家に近いから」「都会に程よく近く、自然がある」。移住者のなかには「五右衛門風呂やダルマストーブを使っている」「炭を使ってお湯を沸かすことが楽しい」など、不便さに魅力や喜びを感じ、「不便だから自然が残っていると思う。田舎に来る者はそんなものに魅せられる」と熱弁を振るう場面も。

 「地元の人から『なぜこんな所に来たの? 大丈夫?』と聞かれるが、後ろ向きではなく前向きな気持ちで受け入れるのが(地域が)元気になる秘訣では」と話していた。

 部会では、今後も交流会を継続して開くことにしている。

両丹日日新聞社

最終更新:6月9日(木)8時0分

両丹日日新聞