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2軍戦で今季初先発した巨人マイコラス 助っ人右腕がこだわった“万全”

Full-Count 6月9日(木)8時31分配信

昨年13勝3敗も右肩の不調で出遅れていたマイコラス

 巨人の助っ人投手、マイルズ・マイコラス投手にようやく1軍復帰の兆しが見えてきた。5日のイースタン・リーグ、楽天戦で今年初登板。最初の打者にこそ左前安打を許したが、後続を断って、2イニングを無失点。ヒットはその1本だけで、最速は148キロを計測した。

 マイコラスは昨年、13勝3敗とチームトップの成績を残し、セ・リーグの最高勝率のタイトルを獲得。2年契約を新たに結び直し、今年も開幕から活躍を期待されていたが、右肩の不調を訴え、キャンプを離脱。一時はアメリカに戻り、検査を受けていた。開幕からマイコラス不在は投手陣にとっては痛かった。

 大事を取ってここまで時間をかけてきた。外国人選手によくあるケースだが、患部に少しでも違和感があるならば、それを払拭するまでは投げようとはしない。マイコラスもそうだった。右肩の違和感だけでなく、開幕後、守備練習中に右指を突いてしまい、変化球を本格的に投げられない時期もあり、少し予定より調整が遅れた。ブルペンでもストレート中心に練習する時期もあった。無理せずにここまで状態を上げてきた。

昨年は8月に登板を1度回避も、6月途中から11連勝でシーズン終了

 発する言葉もしっかり考えていた。数字(何割、何パーセント)で自分の回復状態を表すことはしなかった。試合に投げられていない段階で、患部の回復具合を表現するのはナンセンスと考えていたのだ。実際にマウンドに立ち、打者と対戦しなくては何も始まらない。ようやく実戦復帰し、段階が上がった。もう特に問題はない。表情と言葉にも自信が戻っていた。

 昨年8月も好投を続けている中で1度、自ら体の不調を訴えて、登板を飛ばしている。完封勝利をしたにもかかわらず、次戦の登板を回避し、体の状態を最優先した。投手陣にしわ寄せがいったが、結果的に6月途中からシーズン最後まで11連勝で終えている。

 自分勝手ととられるかもしれないが、最高のパフォーマンスを出すための自己管理を優先するタイプ。今回も万全を期して準備してきた。また連勝を伸ばすことは十分に考えられる。だが、同時にもう言い訳もきかないのも事実。まもなく“開幕”を迎えるマイコラスと巨人の戦いに注目が集まる。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:6月9日(木)8時52分

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