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今後の算数や数学、もっと正解のない問題に取り組むことが求められる?

ベネッセ 教育情報サイト 6月9日(木)16時1分配信

算数・数学といえば、テストで出された問題に対する「正しい答え」を出すための勉強をする教科、という印象を持っているかたが少なくないのではないでしょうか。しかし最近は、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)のB問題に見られるように、日常生活に関するデータなどを読み解きながら考えさせる学習も、大きな課題となっています。

2020(平成32)年度から順次実施される予定の次期学習指導要領では、そうした方向性がさらに強化される見通しになっています。大学入試でさえ、複数の正解があり得る問題が出題されようとしています。「答えは一つだ」という思い込みは、捨てなければいけなくなるかもしれません。

解決のプロセスや見方・考え方を重視

「社会に開かれた教育課程」をキーワードにして、どの教科等でも、育成すべき資質・能力を、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力、人間性等」という、共通した「三つの柱」に沿って明確化するというのが、次期指導要領改訂の眼目です。

そうした全体の方針を受けて、算数・数学では、日常生活や社会の事象を数理的に捉え、数学的に表現・処理して問題を解決するとともに、解決の過程を振り返って、結果の意味を振り返るという学習プロセスを大切にしながら、数学的な概念を形成・体系化できるようにすることを目指したい考えです。そのために、アクティブ・ラーニング(課題の発見・解決に向けた主体的・協働的な学び、AL)でも、意見交換や議論などの際に、あらかじめ自分の考えを意識させたうえで、主体的に学習に取り組めるようにすべきだという方向性が、徐々に固まっています。

次期指導要領では、どの教科等にも、その教科ならではの見方・考え方を明確化することにしています。今までも算数・数学では、「数学的な考え方」を育成することを目指してきました。これからの算数・数学でも、数学的な見方・考え方の育成が、いっそう重要視されることでしょう。

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最終更新:6月9日(木)16時1分

ベネッセ 教育情報サイト