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もし大災害に襲われたら。傷つく子どもたちと向き合うために知っておきたいこと

BuzzFeed Japan 6月9日(木)17時26分配信

緊急地震速報の音を真似しながら、母親に向かって「地震です、地震です」と繰り返す女の子。ブランコを大きく揺らし「地震だ」と叫ぶ男の子たち……。

【関連】熊本地震 いま被災地でやるべきこと やってはいけないこと

熊本で新聞記者をしていた私が、本震の翌日、震度7に見舞われた益城町の避難所で見かけた光景だ。いったい、これは何を意味するのか。
【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

注意をしてはいけない

「子どもたちは、言語化できないストレスをそうやって表現しているだけ。一緒にそのまま『避難ごっこ』をするなど、怒るのではなく、良い結果をもたらすように接してあげてください」

そう話すのは、DMAT (災害派遣医療チーム)の事務局で運営室長補佐を務める河嶌譲さん。精神科医として、東日本大震災や熊本地震の現場を踏んできた災害時医療のプロフェッショナルだ。

東日本大震災だったら、ミニカーを並べて津波で流されるようにしたり、熊本地震だったら、机をガタガタと揺らしたり。河嶌さんも、そんな子どもたちをたくさん見てきた。

大震災や津波、台風に水害。災害が起きたとき、子どもたちは心に大きな傷を負う。13歳以降の思春期では、それがリストカットなどの自傷行為につながる場合もある。河嶌さんが入った熊本の現場でも、そういったケースがあったという。

災害時、子どもたちに出る反応は

まずは、子どもたちの異変に気づかなければ始まらない。5つにまとめたものがこれだ(出典:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)。

(1)身体症状
手足が動かなくなる、声が出なくなる、立てなくなる、意識を失う、お腹や頭が痛くなる、おねしょをする

(2)退行現象(赤ちゃん返り)
わがままになる、年齢にそぐわない甘え方をする

(3)マジカル・シンキング
現実にないことを言い出す、自分の悪事のせいで災害が起きたと思い込む

(4)災害ごっこ
地震だったり津波だったり、災害で体験したことを思わせる遊びや話を繰り返す

(5)精神症状
突然パニックになる、泣く、眠れなくなる、食欲を失う

「どれも、不安な気持ちの表れ。当たり前の反応です」。河嶌さんは説明する。

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最終更新:6月9日(木)18時43分

BuzzFeed Japan

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