ここから本文です

梅雨時期に発生しがちな害虫、どうやって予防&対処する?

SUUMOジャーナル 6月9日(木)8時0分配信

暖かくなり虫たちの活動も活発になるこの時期。梅雨に突入すると湿度も高くなるため、特定の害虫にとっては、このうえなく過ごしやすい環境が整うことになります。快適な暮らしを妨げかねない、害虫の大量発生を防止するにはどうすればいいのでしょう。

■6月から7月にかけて爆発的に繁殖する害虫はコレだ!

そんな疑問を解消するべく、アース製薬マーケティング総合戦略本部の渡辺優一さんのもとを訪れました。そもそも、梅雨の時期はどのような虫が発生しがちなのでしょうか?

「一番に考えられるのは『ダニ』です。ダニを大きく分けると『ヒョウヒダニ』『コナダニ』『ツメダ二』『イエダニ』の4種類になりますが、いずれも湿度が高くなると同時に増殖する傾向があります。とくに食品や畳など広範囲で発生するコナダニと、そのコナダニやヒョウヒダニといったダニを捕食するツメダニは高温多湿を好むので梅雨時に繁殖。コナダニは人を刺すことはありませんが、ツメダニは人を刺し体液を吸うことから皮膚が赤くなる刺咬(しこう)被害が発生します」(渡辺さん、以下同)

ちなみに、『ヒョウヒダニ』は毛足の長いじゅうたんやソファ、枕などに多く存在。人のフケ、アカを食べて増殖し、アレルギー性疾患の原因に。また、『イエダニ』はツメダニと同じく人を刺し、さらに吸血することから皮膚疾患の原因にもなるそう。
ほかにも、“チラチラ”と目の前を飛ぶ、あの虫も梅雨シーズンに大量発生しがちとか。

「ダニに次いで梅雨になると増えるのが、『コバエ』ですね。代表的なものは『ショウジョウバエ』『ノミバエ』『キノコバエ』『チョウバエ』の4種類となりまして、それぞれ生息する場所が異なりますが、いずれも梅雨時は要注意です。『ショウジョウバエ』『ノミバエ』は、おもに生ごみや腐った野菜、果物を好むので湿度と温度が高く、物が腐りやすくなると活動も活発になりがち。また、『キノコバエ』は観葉植物の腐葉土に混入した卵から成虫が室内に発生するケースが多くみられますが、こちらも湿度が高い状態を好みます。さらに、『チョウバエ』はお風呂や台所の排水まわり、下水管のヘドロから発生し室内に侵入することが多くそもそも湿った場所に生息しやすいです」

■予防と対処に効果的な方法とは?

では、そうした害虫を駆除するには、どうしたらいいのでしょうか?

「まずダニですが、家の中の湿度を上げないようにすることが大事なので、風通しをよくすることですね。また掃除機をまめにかけることで、部屋の中にダニの温床になるホコリをためないことです。
次にコバエですが、『生ごみをこまめに捨てること』と『排水口を清潔にすること』で、発生しにくい環境をつくることが重要です。そもそも、こうした害虫の発生源を家の中から完全に駆除することは不可能に近いので、掃除をまめにして清潔な環境にすることが予防するうえでも大事になってきます」

また、生活空間のお手入れに加えて、繁殖を防止するためには薬剤を取り入れることもおすすめと渡辺さん。
それぞれの害虫にあったタイプを適材適所で使い分けることが大切とのことです。ということで、梅雨時に増える害虫の予防と対処に適した薬剤をまとめてみました。

●「ダニ」は日時を決めて全方向から徹底駆除
根絶が難しいダニゆえに、繁殖を防ぐ対処法として「くん煙剤タイプ」「スプレータイプ」「置き方タイプ」を場所ごとに使い分けます。

・くん煙剤タイプ
煙を発生させて部屋の中に潜むダニを駆除します。1カ月に1回くらいのペースで焚くのが目安です。薬剤によって効果の範囲は異なりますが、全部屋で一気に焚くことがおすすめ。焚き終わったら掃除機やウェットシートなどで床をしっかりふき取ります。

・スプレータイプ  
カーペットや畳、布団、枕、ぬいぐるみにスプレーをして中に潜むダニを殺します。くん煙タイプで行き届かない、かつダニが生息しやすい場所をケアするときに使います。

・置き型タイプ         
天然ハーブの成分と香りでバリアをつくるタイプでダニを寄せ付けない効果があります。ベッドルームや子ども部屋などにもおすすめ。

●コバエ
発生しやすい場所を清潔にして成虫になる前段階をケアするタイプと、発生したコバエを除去するタイプの薬剤に分かれます。

・スプレータイプ  
ごみ箱や生ごみに群がるハエに直接スプレーして速攻退治します。

・置き型タイプ  
食品がある台所など、殺虫剤をスプレーしにくい場所で使えるタイプです。置くだけで強力におびき寄せて容器の中に仕込んだ薬剤で駆除します。

・粘着棒タイプ   
キノコバエの対策にはこちらがおすすめ。観葉植物の鉢に立て捕獲する、薬剤を塗った棒です。強力な粘着力で止まったキノコバエを逃しません。

・薬剤を水中に流し込むタイプ    
トイレタンクの上に置くタイプの薬剤。水と一緒に浄化槽に流れ込み、ハエの発生源を攻撃します。ただ、マンションなど大型浄化槽では効果が十分ではなく、一戸建ての単独処理浄化槽や小型の合併処理浄化槽で効果を発揮します。

最後に、「ダニやコバエが発生しない家庭はほとんどありません」と渡辺さん。対策や掃除を怠ると害虫たちに増殖のきっかけを与えかねません。それでなくても、ジメジメと過ごしにくい梅雨。害虫によるストレスを減らすためにも、日ごろの予防と対策が欠かせなさそうです。

●取材協力
・アース害虫駆除なんでも事典

末吉陽子(やじろべえ)

最終更新:6月9日(木)8時0分

SUUMOジャーナル