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アンソニー・キーディス、レッチリがドイツで結成されたらカンのようになったはずだと語る

RO69(アールオーロック) 6月9日(木)18時49分配信

6月17日に新作『ザ・ゲッタウェイ』をリリースするレッド・ホット・チリ・ペッパーズは今後、フー・ファイターズやガンズ・アンド・ローゼズとのコラボレーションはありえないと語っている。

バンドは現在ヨーロッパの夏フェスをめぐるツアーに乗り出していて、その流れでフジロックにも参加するが、先週末に出演したドイツのロック・アム・リング・フェスティヴァルの楽屋裏でアンソニー・キーディスとチャド・スミスはドイツのテレビの音楽番組『サーカス・ハリ・ガリ』の取材に応じ、新作のことや自分たちがロック・スターという存在から遠いことなどについて語っている。

バンドが本格的にブレイクするまでそれなりに時間がかかったことや長い時間をかけてさまざまな変遷を潜ったことについてインタヴュアーは取り上げ、ソーシャル・メディアなどが発達した今、若いバンドが自分たちのような足跡を辿ることは可能だろうかと訊くとアンソニーは「実は俺はソーシャル・メディアについてまるで無知でね」と即答。インタヴュアーが「どこを探しても名前が出てこないのでそうなのだろうと思いました」と応じると、アンソニーは次のように続けている。

「ね? きみにもわかっただろ? 俺はあの世界にはいないから。もし、俺だと名乗ってるものがあったら、それは俺じゃないからね! ……でも、ゆっくりと時間をかけて成長することはいいことなんじゃないかと思うんだよね。俺たちの場合にはそれでうまくいったし、もし、もっと成長が早くなってたら、きっと破滅に向かうしかなかっただろうし、それだけ時間をかけて、成功がもたらす危険やいろんなものを学習しなければならなかったということなんだと思うよ。でも、事実として、俺たちの息の長い活動が今も続いていることに俺はものすごく感謝してるし、そのこと自体が俺たちにもっと懸命に仕事に取り組もうっていう動機ともなるんだよ。10年前くらいとかと、その頃とただ同じ場所にいようとするんじゃなくてね。そのことを今度の新作は物語ってくれてると俺は思うんだ」

一緒にメンバーで共同生活してみたりするなど、過去に行ったような新作制作に向けての新しい試みはなにかあったかという問いには次のように答えている。

「今回の新たな試みは勝手に自分から動き出したという感じなんだけど、まずはある一軒家でみんな一緒に曲を書いたんだ。これはいつものやり方だけど、これはまあまあな感じで、っていうか、うまくいって曲もできたんだよね。それでブライアンことデンジャーマウスとのレコーディングを進める準備ができたというわけだったんだ。これが今回の新しい要素だったんだね……つまり、バンドを33年間やってきてると、自分じゃ全部わかったつもりになってるもんなんだけど、実は自分たちが助けを必要としてるってことを自覚できてないってことも考えられるんだよ。『それはあんまりよくないよ。きみたちならもっといい形でできるんじゃないの』っていってくれるだけの勇気のある人が必要かもしれないんだよね。で、ブライアンにはその能力があるんだよ。なにかがあんまりうまくいってない時、それをきちんと指摘する力があるんだよ。『あなただったら、この曲の歌詞のヴァースの部分、簡単にもっといいものが書けるはずだから。もう1回書き直してみたらどうかな?』っていえるんだよ。すると俺も『マジで? わかった。書いてみる』ってなって書き直すんだ。っていうのは、ブライアンのいってる通りだからなんだ。やっぱり、そういう疑念はいつも持ってるべきで、それはすごく大切なことだと俺は思うんだ。っていうのは、歳を取れば取るほど自分たちは顔になってくるわけだし、誰も自分たちのやってることが実は基準以下だなんて指摘したくないわけだよ。それでなんでも『最高! 最高!』っていう調子になってくるし、こっちとしてはもっと努力した方がいいような時にはそういってもらいたいわけなんだよ」

さらにロック・スターだと目されたいかどうかという問いには「そう見られるのはしようがないけれども、自分はそう見られたくない」と語り、次のように説明している。

「ロック・スターというのはレッド・ツェッペリンの時代にもう終わったわけで、本当のロック・スターの最後がレッド・ツェッペリンだったんだよ。その後はみんながロック・スターであるためにはなにをしたらいいのかとコピーをし始めたという歴史で、みてくれをどうするかとか、なにを着るのかとか、どう振る舞えばいいのかというそういうものになったわけで、パイオニアだけがロック・スターなんであって、それ以外のものはすべて猿真似なんだよ」

なお、インタヴュアーはロック・スターかどうかを判断するチェックリストを用意していて、そのうちの1問がデイヴ・グロールとコラボレーションしたいかどうかというもので、これをアンソニーは次のように却下している。

「ありえないね。デイヴの作品はすごいと思ってるし、デイヴのドラムも大好きなんだけど、コレボレーションはないね」

また、「重罪を起こして逮捕されたことがあるかどうか」という項目については「しばらくそういうことはやってないな」と答え、「確かに逮捕されたという記録はあるけれどもずいぶん前のことだし、もともとそれもただの言い掛かりだったはずだよ」と説明している。

さらに2012年にロックの殿堂入りを果たしたこともロック・スターの条件として挙げられたが、この時のスピーチでクリス・ロックがチリ・ペッパーズほどカリフォルニアを感じさせるバンドはないと語ったことについてインタヴュアーは触れ、本当にカリフォルニアというものがチリ・ペッパーズというバンドを作り上げているものなのかという問いにアンソニーは「あの発言は本当に嬉しいものだった」と語り、次のように説明している。

「カリフォルニアっていうのは、マジですごいパワーがある場所なんだ。常にクリエイティヴな人間をそこに惹きつけて引き込んできたわけだからね。そのことと俺たちが関連づけられたということはとても誇らしいことだけど、カリフォルニア臭が美しくぷんぷんするバンドは俺たち以外にもたくさんいるよ」

では、ロック・アム・リング・フェスが行われるメンディヒでチリ・ペッパーズが結成されたらどんな音になっていたでしょうかという問いにアンソニーは「カンのような音になってたはずだね」と断言している。

インタヴューの後半ではチャドが登場し、デンジャーマウスとのコラボレーションについて「最初はこれうまくいくのかなっていう感じもあったけど、俺たち自身から自分たちの心を開いてこれでやってみようぜってことになったらうまくいった」と最初は戸惑いもあったことを明らかにしている。また、ロック・スターの条件を測る「アクセル・ローズをヴォーカルに据えたいかどうか」という質問には次のように答えてみせている。

「はははは……それはないな。っていうか、ガンズ・アンド・ローゼズは好きだけど、アクセルってなんか性格に難がありそうだよね」

アンソニーとチャドのインタヴューはこちらから。
https://www.youtube.com/watch?v=FwqpzhniHtQ 

RO69(アールオーロック)

最終更新:6月9日(木)18時49分

RO69(アールオーロック)

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。