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生産建屋10棟に集約 コマツ粟津、板金生産効率2倍に

北國新聞社 6月9日(木)3時14分配信

 コマツ粟津工場(小松市)は、構内にある建設機械の板金工場4棟を2棟に集約する。板金の各工程を自動化するなどし、面積あたりの生産性を上げて生産効率を2倍に高める。来年度には、コンポーネント(部品)工場なども一新し、現在18棟ある生産建屋を18年度までに10棟に減らす。

 8日、藤田直樹工場長=写真=が北國新聞社の取材に応じ、今後の方針を示した。

 粟津工場には2011年時点で築50年以上の建屋が6棟、40年以上の建屋が8棟あり、老朽化が進んでいる。2014年5月に稼働した建機の新組立工場にあわせて工場全体のレイアウトを一新し、省エネや生産効率の改善を図る。板金工場の集約には20億円投資する。

 生産改革ではこのほか、IoT(さまざまな機器をインターネットでつなぐ技術)を活用して、北陸の協力企業の生産情報を共有化し、稼働率の改善につなげる。機械の稼働状況が把握できるコマツの「コムミックス」システムの導入は今年度、北陸で機械加工を行う協力企業の全30社の機械73台に拡大するという。

 コマツが今後の収益の柱として力を入れている情報通信技術(ICT)を駆使した建機の生産台数は前期の約500台から750台に増やす。ICT建機の活用を農林業分野に広める取り組みを石川県と連携して進めており、藤田工場長は「ICTとIoTと石川の3つの『I』を強化したい」と石川発で建機活用モデルを広げる考えを示した。

 金沢港の利用促進では、北米向けだけでなく、他地域への輸出も増やす。同港利用率は建機本体で前期の46%から56%を目指す。

 藤田工場長は、今期(2017年3月期)の建設機械の生産台数が前期比約0・6%減の1万2040台になるとの見通しを示した。台数はほぼ前期並みを維持するが、出荷額は為替差損により前期比8・4%減の1630億円を見込む。

 今期は国内や米国向けは横ばいで、欧州向けは粟津工場が生産する機種の一部が現地生産となるため落ち込む。インドネシア、中近東向けは低迷するが、トルコやアフリカ、インドはインフラ投資が好調という。

 2016年3月期の生産台数は、前期比26・5%減の1万2110台となった。

北國新聞社

最終更新:6月9日(木)3時14分

北國新聞社