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アクトリーが複合研究施設を着工 再生エネルギー実証

北國新聞社 6月9日(木)3時14分配信

 焼却炉メーカーのアクトリー(白山市)は7日、同市水澄町の本社敷地内で新たな複合研究施設=完成予想図=を着工した。東大、石川県工業試験場と共同開発した、太陽の光と熱を利用する発電システムを導入し、製品化に向けて効果を実証する。地熱を利用した空調設備や室内緑化の効果も確認し、再生エネルギー研究を推進する。

 新施設は鉄骨造2階建てで、延べ床面積は約2500平方メートル。昨年3月に完成した再生エネルギー研究センターの隣に立地し、新技術の実証施設とする。現社屋から本社機能も移転させる。来年3月の完成を予定し、投資額は建屋と設備を合わせて約12億円となる。

 東大などと開発した発電システムは傘を逆さにしたような形で、太陽の動きを自動追尾させて発電効率を高める。従来の太陽光発電では装置を故障させる「厄介者」だった太陽の熱を新開発の素子に効率よく集め、熱で水を沸騰させて冬は暖房、夏は冷房に利用する。製品化を進め、将来的には装置の生産工場も建設する計画だ。

 このほか、外気に比べて夏涼しく、冬暖かい地中熱を利用した空調も導入する。室内緑化によるリラックス効果や空気清浄効果も確認し、メンテナンス方法を確立する。

 産業廃棄物の焼却炉で国内トップシェアを誇るアクトリーは、焼却炉で発生する熱エネルギーや高効率の太陽光発電を農産物生産に活用する「エコビレッジ構想」を打ち出している。水越裕治社長は「新しいことに挑戦していきたい」と話し、環境ビジネスの拡大に意欲を示した。

北國新聞社

最終更新:6月9日(木)3時14分

北國新聞社