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「ロボットアドバイザーに人間と同じ規制を」豪ロボアド会社が要請

ZUU online 6月10日(金)8時10分配信

「ロボットアドバイザーにも人間のファイナンシャルアドバイザーと同じ規制が設けられるべき」という諮問書を、オーストラリアの金融コンサルト会社ストックスポットが5月25日、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)に提出した。

諮問書の中では、ロボットアドバイザー人気に便乗して粗悪ともいえる「ロボットアドバイザーまがい」が出回っていると報告されており、そうした現状を取り締まるために、何らかの確固たる基準が制定されることが求められている。

■ロボットアドバイザーは投資初心者向きではない?

豪FinTechメディアの取材に応じたStockspotのクリス・ブリッキーCEOは、実際に「(顧客の要求に)不適切なアドバイスを行うロボットアドバイザー」を目撃したと発言。同じロボットアドバイザー・サービスを提供している企業としての立場から、デジタル投資産業の透明性に対する懸念をあらわにしている。

ロボットアドバイザーを提供している多くの企業が「テクノロジーを利用して簡単に投資できる」という点をウリにしているが、ブリッキーCEOの指摘通り、ロボットアドバイザーを利用する顧客は投資初心者であるケースが多い。

これらの顧客にはより多くの知識とアドバイスが必要であるという観点から見ると、世間でいわれているように「初心者にはロボットアドバイザーが最適」なのか、疑わしくなってくる。

ブリッキーCEOはこうした知識と経験不足の顧客から利益を得ている企業を非難し、「ロボットアドバイザーといううたい文句で客引きし、実際には何のアドバイスも提供していない」と辛口だ。

今年に入ってASICや米金融取引業規制機構FINRAなどが、ロボットアドバイザーについての調査レポートを発表しているが、現時点では明確な規則やフレームワークは提示されておらず、あくまでガイドラインの域にとどまっている。

今回のブリッキーCEOによるASICへの働きかけで、ロボットアドバイザーも人間のアドバイザー同様「関連性のあるアドバイスを行い、最善の義務を尽くすことが重要である」ことが立証されるかどうか、今後の行方に注目したい。(FinTech online編集部)

最終更新:6月10日(金)8時10分

ZUU online