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P2Pレンディング・クラブ、ソロス・ファンドなどとの株・債券譲渡交渉 成立せず

ZUU online 6/10(金) 18:10配信

米P2P会社、レンディング・クラブが大手企業やファンドなどに、数十億ドルにおよぶローン債権譲渡や株式取得権の売却交渉を持ちかけていたことが関係者の話から明らかになった。

規約違反の融資仲介販売スキャンダルで、P2Pのパイオニアという地位から一気に転落した評判と株価を立て直す手段であったことは間違いない。しかし一旦地に落ちた信用回復に手を差し伸べる救世主は、今のところまだ現れていないようだ。

■経営の不透明さと顧客の不安感には無頓着

スキャンダルと設立者兼当時のCEOだったレオナルド・ラプランシュ氏の辞任が世間を騒がせた今年5月。

ラプランシュ氏は9日の辞任から数週間後に、最高50億ドル(約5351億5000万円)の資金調達について、オクジフ・キャピタル・マネジメント・グループやソロス・ファンド・マネジメント、サード・ポイントなどと協議を行ったが、合意には至らなかったという。

レンディング・クラブの昨年の取引額が80億ドル(約8562億4000万円)であったことを考慮すると、資金調達に成功すればその大半をカバーすることができたはずだ。

しかし現在も米司法省や米国金融当局の取り調べが続いている状況下での交渉が、難航したのは当然ともいえるだろう。

また6月28日の株主総会では会社の経営状況などが報告される予定であったにも関わらず、「株主に提示する書類の準備が整っていない」という理由でキャンセルされている。

ラプランシュ氏の所有株数についてもいまだ開示されておらず、事件の不透明さと株主の不安が晴れるにはまだまだ時間を要しそうだ。第2の株主であったベイリー・ギフォードは、所有していた全株を事件後に売却している。

経営の立て直しに力を注ぐのであれば、社会の信用回復が最優先事項であることは明らかだ。目先の利益にのみ重点を置いた浅はかな経営方針が、早すぎる転落を招いたーーという事実に、ラプランシュ氏が気づく日がくるのだろうか。(FinTech online編集部)

最終更新:6/10(金) 18:10

ZUU online