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<北朝鮮>中東建設現場に兵士を大量派遣か 「安上りで規律守る」RFA報道 新手の若者搾取

アジアプレス・ネットワーク 6月10日(金)12時2分配信

北朝鮮当局は、クウェートやカタールをはじめとした中東の建設現場に大勢の労働者を派遣しているが、最近は軍人を民間人に偽装して派遣する数が急増していると、米国の「自由アジアラジオ放送」(RFA)が、中東の消息筋の言葉として、9日伝えた。

RFAによると、現在クウェートに派遣されている北朝鮮の労働者数は約3200人。北朝鮮の建設会社の「ナムガン建設」、「チョルヒョン建設」などの会社が中東地域に労働者を派遣してきたが、この2~3年間に軍人の比率が急増し、クウェートの場合は、全体の30%近くが20代の現役の工兵隊所属の兵士だという。

軍人の派遣が増えている理由についてRFAは、軍人ならば賃金を支払わなくて済むことと、
軍隊の規律体系のもとで統制しやすいためだとしている。軍人たちを民間人に偽装させるために、派遣前に頭髪を長くさせているという。

◆派遣兵士は「がらの悪いチンピラ」

一方、建設現場に派遣されている民間の労働者たちは、軍人たちを「がらの悪いチンピラ」と呼んで接触を避けているという。

北朝鮮当局による外国への建設労働者派遣は「海外建設」と呼ばれる会社群が担って来たが、現地で逃亡する事例が報告されている。安上がりで、かつ号令一下に動く兵士を派遣することで、北朝鮮当局は「一石二鳥」を狙っていると思われるが、新手の若者搾取であることは間違いない。

朝鮮人民軍の兵力は100万人程度と推測されるが、その少なくない部分が「建設部隊」と呼ばれる土木建設工事専門の部隊。待遇が悪く栄養失調が蔓延している。

最終更新:6月10日(金)13時57分

アジアプレス・ネットワーク