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今年も「バター不足」 緊急輸入しないといけない裏側

BuzzFeed Japan 6月10日(金)6時8分配信

国がバターを3年連続で緊急輸入することを決めた。前年度にあたる今年2月、農水省はBuzzFeedの取材に「バターは足りています」と断言していた。たった4ヶ月で、なにが起きたの?

もおぅ~~!

「1人1個」とバターの販売を制限するスーパーも多かった2月。BuzzFeedの取材に農林水産省の担当者は「足りている」と話した。スーパーに聞くと「まとめ買いを防ぎたいから」だった。

ところが、国は5月31日、3年連続でバターを緊急輸入すると発表した。その量は6千トン。もともと今年度は7千トン輸入するはずだったので、倍近くになる。

たった4ヶ月で「足りている」から緊急輸入に舵を切った理由は?BuzzFeed Newsは農水省に、改めて取材した。

緊急輸入って?

そもそも、1993年に合意した貿易の決まり(ガットのウルグアイ・ラウンド交渉)で、日本は毎年一定量のバターを輸入すること義務付けられている。

その枠組みでの輸入が今年度はこの7千トン。で、足りなそうな場合、年3回、追加で輸入するかを判断している。それが今回は6千トン。

義務の枠外の輸入なので、メディアは「緊急輸入」「追加輸入」と報道した。緊急輸入は3年連続になる。

なんで?

業界団体「Jミルク」は、秋ぐらいに4千トンぐらい足りなくなりそうだと予想した。

農水省は、猛暑で牛乳の売れ行きがよくなったり、牛の乳の出が悪くなったりすることにも備えて、6千トンの輸入を決めたという。

いまは「足りている」

ただ、足元では「足りていますよ。店頭に並んでいて、安売りしているという話も聞きます」と農水省の担当者。じゃあ、なんで今後不足しそうなんでしょう?

バターは、ケーキの消費が増える冬場に向けて需要が増えるから。でも、それは毎年のことでは? なんで、緊急輸入?

根本的な原因は

もっと根本的な原因があった。生乳の不足だ。

酪農家はここ10年で4割も減った。生乳の生産も減少傾向にある。なのに、乳製品を輸入しようとすると、高い関税がかかる。

450グラム400円ほどのバターなら960円ぐらいになっちゃう!

関税によって、農水省は「国内の酪農業界を保護できる」と主張しているが、実際のところ、酪農家は減っている。じゃあ、この制度は必要なんでしょうか?

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最終更新:6月13日(月)13時24分

BuzzFeed Japan