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“上武絹の道”観光で地域活性へ 本庄、深谷、熊谷など7市町で連携

埼玉新聞 6月10日(金)10時30分配信

 世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」を擁する埼玉県北部の本庄、深谷、熊谷の3市と群馬県中西部の計7市町は9日、本庄市沼和田のサンデンコミュニケーションプラザで、「上武絹の道」運営協議会を開催。設立総会を開き、2016年度予算や事業計画を承認した。7市町が連携して、絹をテーマに観光振興と地域活性化を目指す。

 協議会は、養蚕と絹産業に関連する文化財と地域資源が集まった7市町を「上武絹の道」と名付けて連携。内閣府の地方創生加速化交付金から、本庄市のNPO法人「産業観光学習館」(近藤功理事長)に約2500万円を助成する。NPOは今年度、観光振興の広報活動やツアープログラム作り、ホームページなどを整備する予定。

 設立総会には県内の3市と、群馬県の富岡市、伊勢崎市、藤岡市と下仁田町が参加。会長に発起人の岩井賢太郎富岡市長を選出し、副会長には五十嵐清隆伊勢崎市長、吉田信解本庄市長が選ばれた。

 富岡製糸場は世界遺産登録から3年目を迎え、観光客が減少しているという。岩井市長は「3年目を迎えて厳しいが、お客さんに来てもらえるよう、力を合わせてやっていきたい」とあいさつ。吉田市長は「知恵を結集して、上武というこの地域を盛り上げていければ」などと話した。

 県内3市は富岡製糸場を軸とした世界遺産と深い関わりがある。深谷市には、富岡製糸場の設立に携わった渋沢栄一の生地「中の家」や記念館、同製糸場の初代場長を務めた尾高惇忠の生家がある。明治27(1894)年に建築され、当時の養蚕技術の最先端施設だった競進社模範蚕室は、本庄市に現存。熊谷市には同製糸場の民間オーナーだった片倉工業の繭倉庫を利用した片倉シルク記念館がある。

 深谷、本庄の両市は2013年、伊勢崎市とともに観光振興のための連絡会議を設置。翌年の世界遺産登録を受け、熊谷市は15年、富岡市などとともに地域振興のプログラム事業に加わった。

最終更新:6月10日(金)10時30分

埼玉新聞