ここから本文です

殺処分前の猫保護、川越に“保護猫カフェ” 新たな飼い主探すニャ~

埼玉新聞 6月10日(金)10時30分配信

 保健所で殺処分される前の猫や捨て猫を保護し、新たな飼い主を探す「保護猫カフェ」が、埼玉県川越市内にある。店内では自由に猫と触れ合うことができ、気に入れば引き取ることも。11日には市内の百貨店で「譲渡会」を開く予定で、カフェの店主は「殺処分の現状を知り、猫を大事にしてもらいたい」と話している。

 JR川越駅から歩いてすぐの商店街「クレアモール」。その一角にあるビルの3階に、保護猫カフェ「ねこかつ」はある。店内に入ると、30匹近い猫が寝そべったり、走り回ったり。来店客とじゃれ合う姿も見られる。「遊んでいるうちに、すぐ懐いてきますよ」。店主の梅田達也さん(43)は話す。

 開店は2013年3月。「多くの猫が殺処分されていることを知ってもらいたい」という思いがあった。「ペットとして飼われている間はかわいがるが、不要となると捨てられ、殺処分される。かわいいと、殺されるというギャップが小さい頃から嫌でしたね」と梅田さんは言う。猫は繁殖能力の高い生き物。野良猫を増やさないため、不妊手術を施す活動もしている。

 梅田さんは殺処分前の猫を引き取ったり、野良猫を保護したり。東日本大震災の被災地に置き去りにされていた猫を保護したりもしている。一般的な猫カフェにいる血統書付きの猫と比較しても、「同じか、それ以上の魅力がある」と話す。店内にいる猫を利用客が気に入れば、譲渡もしている。

 埼玉県によると、15年度に殺処分された猫は1317匹(さいたま市などを除く)。そのうち子猫が約8割を占めている。年々、減少傾向にはあるが、近年は減少率が緩やかになっているという。

 開店以来、譲渡した猫は350匹近く。犬の保護団体と連携して、定期的に保護された猫や犬の「譲渡会」も開催している。梅田さんは「猫と触れ合うだけでなく、殺処分の現状も知ってもらい、猫を大事にしてもらいたい。一日でも早く、殺処分される猫をゼロにできれば」と願った。

 カフェは正午から午後8時まで(月曜定休)で、30分600円(ペットボトル1本付き)から。11日には市内の丸広百貨店川越店で初めて、犬と猫の譲渡会が行われる。

 問い合わせは、「ねこかつ」(電話070・5029・8392)へ。

最終更新:6月10日(金)10時30分

埼玉新聞