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北大が睡眠時無呼吸症候群と緑内障の関係解明

ニュースイッチ 6月10日(金)14時40分配信

酸素不足で視神経に障害

 北海道大学大学院医学研究科の石田晋教授と新明康弘助教らの研究グループは、睡眠時に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」と、視神経の障害により視野が狭くなる病気「緑内障」の発症の関係を明らかにした。コンタクトレンズ型の計器を使い、SAS患者の無呼吸時の眼圧(眼の硬さ)を測定。その結果、視神経障害の原因の一つである眼圧の上昇は起きず、眼圧は下がることが分かった。

 SAS患者の緑内障は眼圧の上昇ではなく、無呼吸により血液中の酸素が減って低酸素状態になることで視神経に障害が生じるとみている。

 SAS患者は緑内障の比率がSASでない人の約10倍高いことがすでに知られていたが、緑内障になりやすい理由は詳しく分かっていなかった。

 実験ではコンタクトレンズ型の眼圧計を使い、SAS患者が眠った状態で眼圧を測った。呼吸している時と無呼吸発作時に分けて、無呼吸が眼圧に与える影響を調べた。無呼吸発作時は気道がふさがって息を吸い込めなくなる。

 その結果、心臓や肺などがある胸部の空間「胸腔」の内圧が下がって外気よりも圧力が低い状態になり、非発作時よりも眼圧が下がることを確認できた。

最終更新:6月10日(金)14時40分

ニュースイッチ