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7月戸出に「樹木葬」墓苑 無縁化不安に対応

北日本新聞 6月10日(金)0時34分配信

 全国的に珍しい「樹木葬」の墓苑が7月、高岡市戸出町の正楽寺(佐々木肇子住職)に開設される。高齢の夫婦や独居世帯の増加に対応したシンプルな造りとし、自然の中で眠る安らぎ感を取り入れた新しい形式で、運営側は「将来のお墓の維持に不安を感じる人の要望に応えたい」としている。

 植樹した木などを墓標とし、根元に埋葬する樹木葬は、近年注目を集める自然葬の一つ。今回の墓苑は「桜樹(おうじゅ)の杜(もり)」の名称で、寺に隣接した墓苑内の約450平方メートルで庭園風に整備する。正楽寺が事業主体となり、大越仏壇(同市福岡町下老子、大越則夫社長)が販売・管理を行う。

 同社によると、核家族化や少子化、都市部への人口流出の影響から地元に跡継ぎがおらず、墓の無縁化を心配する人が増えている。

 全国的にもロッカー式の納骨壇の需要が増えるなど、墓地事情が様変わりする中、新たな墓の形として提案することにした。樹木葬をうたう墓苑は北陸で初めてという。

 桜の木を中心に、夫婦を想定した2人分を収容できる納骨室を囲むように配置した。県内で一般的な「地上納骨」式で、16家分を1区画とし、10区画を造る。

 従来の墓に比べて管理しやすく、寂しさを感じさせないように日本で好まれる桜に抱かれ、さまざまな家が寄り添って眠るイメージにした。墓碑には好みのデザインを選ぶことができる。

 夫婦で契約した場合、2人とも納骨を終えてから13年から33年間納められた後、墓苑内の合祀(ごうし)墓に移される。寺でお盆の時期に経を上げるなどして永代管理する。

 大越則夫社長(49)は「お墓のことで将来、子どもに負担をかけたくないと思う人らに提案したい」と話す。7月1~3日と同9、10日に現地相談会を予定している。

北日本新聞社

最終更新:6月10日(金)0時34分

北日本新聞