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九州でマグロの自主禁漁が始まっている 漁師が苦渋の決断を迫られる背景とは

BuzzFeed Japan 6月11日(土)12時0分配信

長崎県・壱岐市の漁師たちが、全国で初めて、クロマグロの禁漁を始めている。

それも、減り続けるマグロを守るため。

生活の糧を失う覚悟で下した苦渋の決断。「このままだと先が見えない」と、地元の漁師はつぶやく。

いったい、何が起きているのか。
【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

自主禁漁をしているのは、「壱岐市マグロ資源を考える会」。

「マグロが釣れないんです。ちっちゃいのも、おらなくなったんですよ。親もおらんごつなるし。子も生まれよらん」

そうBuzzFeed Newsの取材に答えるのは、会長の中村稔さん(48)。

壱岐市の勝本町漁協におけるマグロ漁獲量は激減している。2005年度に358トンだったのが、2012年度には145トンに、2014年度はたったの23トンまで減った。売り上げで見れば、9億6千万円減となる。

中学を卒業し、漁師になって30年あまり。中村さんは、マグロの減少をその肌で感じてきたという。

「昔は一晩に200本釣ったりしていたんですよ、手釣りで。でもいまは、以前に比べると、10分の1も上がらんやろ。とてもじゃないけど釣れない」

国に窮状を訴えようと会を結成をしたのは3年前。しかし遅々として進まぬ対応を待っているのでは何も変わらないと、自分たちで行動を起こすことになった。

「全体量ば増やすためには、親に卵ば生ますのが一番いいんじゃないか」と仲間たちに呼びかけ、去年から成長している親魚の禁漁を始めた。

産卵期である6~7月末までの2ヶ月間が対象だ。地域の各漁協も応じており、壱岐・対馬で漁を営む約1千人の規模になる。

「高級寿司の定番」は世界的に減り続けている。

クロマグロの減少は、壱岐に限ったことではない。

1995年に約8万7千トンだった親魚の全体量は、2012年には約2万6千トンに激減。一方の漁獲量も95年の約3万トンから半減している。

2014年には、国際自然保護連合(IUCN)から絶滅危惧種に指定されたほど。一昨年に国際会議が開かれ、まだ親にはならない30キロ未満の未成魚の回復目標が決まった。これに伴い、日本でも未成魚の漁獲量の上限が設けられた。

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最終更新:6月11日(土)17時30分

BuzzFeed Japan

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