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【MLB】「理に適っている」田中将大の変化 プレートの一塁側を踏む効果は?

Full-Count 6/11(土) 21:08配信

一塁側を踏むようになり4戦連続QS、そのうち3試合でHQSを達成

 今季ここまで3勝(1敗)ながら、防御率2.76と安定感のある投球を続けているヤンキースの田中将大投手。12試合に投げて、勝敗の付かなかった試合が実に8試合。打線の援護に恵まれず、勝ち星は伸びていないものの、しっかりと試合を作っている。

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 特に、最近4試合はクオリティースタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)を達成し、そのうち3試合がハイクオリティースタート(HQS、7回以上を自責2以下)と好投が続く。好調の要因の1つとして挙げられているのが、プレートを踏む位置を変更したことだ。

 田中は5月21日(同22日)のアスレチックス戦から、プレートの一塁側を踏み、投球している。日本時代から昨季までは三塁側を踏んでいたが、今季はツーシーム主体の投球を生かすためにプレート中央にずらすなど、試行錯誤を続けていた。そして、一塁側を踏むようになったアスレチックス戦からは4試合連続QSと結果を出している。

 プレートを踏む位置を変えることで、いったいどんな影響が出るのか。ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーした野球解説者の野口寿浩氏は「理に適っている」と説明する。田中がフォーシーム(直球)ではなく、シュート気味に変化するツーシーム主体の投球にスタイルを変更したことが、大きく影響しているという。

「フロントドア」「バックドア」を使う上でも効果的?

「一塁側を踏んでツーシームを投げれば、曲がりの角度が変わってくるので、曲がり幅も大きくなる。どっちをクロスの強い球にするか、ということですよね。例えば右打者に対しては、三塁側を踏んでフォーシームをアウトローに投げたら、クロスの強い球になる。一方で、一塁側からインコースにツーシームを投げれば、角度がついて、さらに内側に曲がっていくわけだから、余計に打ちづらくなる。

 以前の田中のようなピッチングスタイル、日本にいた時のようにツーシームを投げずに真っ直ぐで『ドン!』と行っていた時なら、三塁側を踏んでアウトローに角度を付けたほうが絶対に有利です。それはそれで当然。ただ、今はフォーシームをほとんど投げず、ツーシーム主体なので、一塁側を踏んで投げるというのは、理に適っていると思います」

 昨年、黒田が8年ぶりに広島に復帰したことで、日本でもお馴染みとなった「フロントドア」と「バックドア」を投げる上でも、効果的だという。「フロントドア」は打者の内角ボールゾーンから変化してストライクゾーンに、「バックドア」は逆に打者の外角ボールゾーンから変化してストライクゾーンに入ってくるボールを指す。田中の最近の投球を見ていると、一塁側を踏むようになったことで、ツーシームを使った左打者への「フロントドア」、右打者への「バックドア」が決まる確率が高くなっている。

「三塁側を踏んでツーシームで(右打者の外角に)バックドア、(左打者の内角に)フロントドアを投げようとしたら、ボールがストライクゾーンに帰ってこない。沈んでしまいます。三塁側を踏むと、真っ直ぐ縦に落ちる感じになる。それを一塁側を踏んで、ストレートの軌道で右打者の外角、左打者の内角に真っ直ぐラインを出していくと、横に曲がってくれる。横の変化を使いたかったら、一塁側を踏んだ方がいい」

 また、わずかではあるが、プレートの一塁側を踏めば、リリースポイントから左打者の内角、右打者の外角への距離は、三塁側を踏むよりも単純に近くなる。野口氏は「ボール一個分、リリースの位置が近くなるだけで、バッターは本当に嫌ですからね。ラインが違うだけでも嫌なものです」と、その効果を明かす。

 田中は昨季開幕前からフォーシームではなくツーシーム主体のピッチングへ移行しようと、試行錯誤を続けていた。そして、今季はほとんどフォーシームを投げなくなった。

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最終更新:6/11(土) 21:28

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