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[総体]勝利目前で追いつかれ、勝ち越されるも延長後半ATに同点ゴール!松山工がPK戦制して4年ぶりV:愛媛

ゲキサカ 6月11日(土)19時17分配信

[6.11 総体愛媛県予選決勝 松山工高 2-2(PK4-3)松山北高 ニンスタ]

 11日、平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」サッカー競技(広島)への出場権を懸けた愛媛県予選決勝が行われ、松山工高と松山北高が対戦。前後半70分間と延長戦で決着が着かず、PK戦までもつれた一戦は松山北2番手のキックを防いだGK野口龍也の活躍により、4-3で松山工が勝利した。松山工は4年ぶり10回目の全国出場となる。

「今日は決勝を勝つためのサッカー。守備から試合に入りながら、長いボールで相手のウィークポイントを突いていこうと考えていた」(坂本哲也監督)松山工だったが、DF山西恭平が「もっと良いゲームができたと思う」と振り返ったように立ち上がりから攻撃が機能せず、松山北ペースで試合は進んでいく。最初のチャンスは前半4分。左サイドでの崩しからゴール前にパスが通ると、走り込んだFW鶴澤翔磨が右足シュートを放ったが、ボールはGK伊藤元太の正面に。17分にも自陣右から左前方にロングボールを展開し、待ち構えたMF稲井雄大がゴールを狙うなど松山北がサイドを攻略し、見せ場を作った。

 対して、松山工がスタンドを沸かせたのは22分に左CKのリターンからMF大木秀仁がシュートを放った場面くらい。劣勢が続いたものの、「この総体は相手に押されている時間帯にずっと先制点が獲れてきた」(山西)と焦りの色は見られない。言葉通り、松山工は前半終了間際の35分に中盤から前線に浮き球を展開すると、FW石井隆之介がおさめて後ろへ戻してから、FW向井和哉がゴール前にスルーパス。フリーで走り込んだ大木が左足シュートを決めて、松山工が均衡を崩した。

 松山工にアクシデントが発生したのは後半15分。ここまで1年生ながらも、188cmの高身長を活かした守りで奮闘を続けた伊藤が相手クロスに反応した際に足をつってしまい、交代を余儀なくされた。治療のために試合が止まり、ここまで失点を回避し続けた良い流れが途絶えてもおかしくない状況だったが、悔し涙を流しながらグラウンドに倒れ込む伊藤の姿を目にした松山工の選手たちは、「元太の姿を見ていたら、『俺たちがやらなきゃ』って思った。俺らが勝つことで全国に繋げて、またそこで元太を出して上げたいって」(山西)と、これまで以上に粘り強い守りで松山北の攻撃をブロック。「急な出番でビックリした」と代わりに入ったGK野口も落ち着いてセービングで失点を回避し、時計の針を進める。

 狙い通りに所定の35分間を守った松山工だったが、伊藤の治療もあって提示されたアディショナルタイムは5分。勝利が目前に迫った所で、「決勝まで無失点で来ていて上出来と思っていたら、やらなきゃいけない前線からの守備をサボってしまった」(坂本監督)と隙を突かれてしまう。MF田中宏武にエリア左からシュートを許すと、クロスバーに当たったこぼれた球を途中出場のFW串部太一に押し込まれて1-1で延長戦へと突入した。

 両者決め手を欠いたまま延長前半を終え、次にスコアが動いたのは延長後半10分。松山北が自陣で奪ったボールを中央のMF中川奨真に預けると、中川が縦に送ったパスからFW村上拓がエリア右に飛び出した。ゴール前まで持ち込んだ村上は素早く寄せたDFとGKの頭上を越すシュートをお見舞い。無人のゴールに吸い込まれるボールを弾き出そうと松山工の山西が懸命に戻ったが、実らず松山北の勝ち越し点となった。
 
 残りわずかで許した失点だったが、松山工は諦めない。直後の11分に右クロスをクリアされた所をMF酒井佑斗が右足で押し込み、同点。勝敗はPK戦に委ねられた。ここでも両者譲らず、松山北のGK伊藤尚哉が2番手のキックを阻止すると、直後に松山工の野口が読み通りストップ。5番手でも決着が着かず、迎えた6人目で先行の松山工が成功したのに対し、後攻の松山北がキックをゴールの上に外して失敗。熱戦を物にした松山工が4年ぶり10回目の全国総体出場を掴んだ。

 松山工は16強まで進んだ選手権後に新チームが立ち上がってからは、負傷したり、調子が上がらない3年生が多く、1、2年生主体のチーム作りを余儀なくされた。若いチームで夏の全国行きを掴むために、徹底したのは前線からの連動した守備。「今年は守備の練習しかしていない。ボールを繋ぐ練習は総体予選前に2週間しただけ」(坂本監督)とまずは失点を回避し、負けないチームを目指した。決勝までは狙い通りに無失点で過ごしたものの、この日は2失点。攻撃も良さを出し切れず、坂本監督は「今日は70分で勝てた試合。正直、全国で戦えるか不安で、守備やボールの繋ぎ方など質を高めないといけない部分がたくさんある」と口にする。一方で、「まだまだ完成形ではない」と続けるようにスタメンの8人が下級生という若いチームだけに伸びシロは多い。「下級生の技術をもっと上げて、3年生がレギュラーに食い込めるようになれば、もっと面白いチームになるはず」(坂本監督)と広島では成長した姿を見せてくれるはずだ。

(取材・文 森田将義)

最終更新:6月11日(土)19時29分

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