ここから本文です

日本人はなぜ投資のイメージを勘違いしているの?

ZUU online 6/12(日) 11:10配信

30歳を来年に控え、ひょんなことから生まれて初めての株式投資に挑戦することになった筆者は、ファイナンシャル・プランナー(FP)の高橋忠寛さんのオフィスを訪れています。(#01、#02参照)

初心者が気をつけた方がいいこと(#01 https://daily-ands.jp/posts/5735594b73f3212f7998e2d9)、株を買うために必要な証券口座の選び方(#02 https://daily-ands.jp/posts/573e8c3e73f3217117cc7729)、などを聞いているうちに、「日本ではなぜ投資家のイメージを勘違いしている人が多いのか」という話題になりました。

■ドラマや映画の世界はウソだった?

――「株」というとドラマや映画みたいに、1日中パソコンに張り付いて、何台もの画面を見ながら取引する、みたいなイメージがありました。毎日そんなにたくさんの時間をかけなくてもいい! というのは目からウロコです…。

高橋さん:日本では、投資は一部の限られた人がやるもの、という認識は多いかもしれませんね。いわゆる「デイトレーダー」というやつで、ずっとパソコンの画面に張り付いて取引する…というような。

そのような認識が広まったのは、ドラマや映画などでも、そういった方が題材にしやすく、取り上げられやすいからなのではないでしょうか。「時間をかけずコツコツ資産運用をしている」という設定だと、キャラクターとしておもしろくないですからね(笑)。

■資産運用って実は、何もしなくても大丈夫

――「投資」っていうとまさにそんなイメージでした。

高橋さん:自分の本にも書きましたが、本来、資産運用は別におもしろくないものですし、手間ひまをかけずにやろうと思うと、つまらないものなんです。

雑誌や本などでも、いわゆる「必勝法」「こうすれば儲かる!」などの切り口の方が、読者の方の興味を惹くとは思います。「何もしなくても大丈夫です」だとつまらないという(笑)。

ですが最近は地道に、手間をひまかけずに資産運用をやっているという人は、着実に増えてきていると思いますよ。

日本はもともと過保護で、会社員であれば企業年金があったり、公的年金など、自分で資産運用や資産管理をせず、何も考えなくてもなんとかなるような仕組みだったからこそ、これまでやらずに済んでいたと思います。

ところが今は金利も下がり、年金も実質的に減額していく時代なので、個人が資産運用をやっていかなければいけない過渡期にあると思います。

―そうなんですね! 私も、資産運用を始めるのに今がちょうどいいタイミングなのかもしれません。

■投資の目標はどうやって立てたらいいの?

――最後に、今回株式投資をするにあたって目標金額を決めたいのですが、いくらくらいにするのがよいか決めかねていまして…。ぜひ、アドバイスを頂けたらありがたいです!

高橋さん:今回は連載企画ということで期限を設けて目標を決めていると思いますが、本来はあまり期限を決めない方がよいと思いますね。あまりに短期で目標を立てると「マネーゲーム」的になってしまい、それは望ましい形ではないんです。

せっかくなので、目標金額をいくらと決めるのではなく、投資金額に対して「1割」の利益を目指すというのはどうでしょうか。もしくは、日経平均株価を上回ることを目指すとか。

読者の方も、金額ではなくて割合だったら、自分が始めるイメージもしやすいのではないでしょうか? また、日経平均株価を上回ることを目標にした場合も、相場環境がどう動いても結果的に平均を上回っていればいいし、上回らなければやり方を変えてみる、ということもできるかもしれないですよね。

■株…私できるかも!

「そんなレベルでは株は始められません!とか怒られたりするのかな」

「もしかして、高額な金融商品をすすめられたりするのかな」

という来る前の不安はどこへやら、相談を終えて事務所を出る時には「株…私でもできるかも!」という前向きな気持ちが芽生えていました。来てよかった……。高橋さん、ありがとうございました!

筆者は、この連載が決まった時に同世代の友人に「今度、株を買うかも」と話したところ、「なんで株を買うの? その分を貯金しておけばいいのに」「危ないよ! 絶対お金なくなるよ!」と言われていました。

ですが今回お話をお伺いして、投資や資産運用は決して怪しいものではなく、思っていたよりもシンプルで身近ものであり、やめずに続けていくことで、結果的に自分を守ってくれる存在になるということがわかりました。

とはいえ、実際にやってみないとわからないこともまだまだたくさん。まずは株の取引を始めるのに必要不可欠な、証券口座開設に取りかかろうと思います。(続く)

【今回取材に協力してくれた方】
高橋 忠寛(たかはし・ただひろ)さん
独立系ファイナンシャル・プランナー(CFP)、「リンクマネーコンサルティング」(東京)社長として個人向けに資産運用の助言業を行っている。著書に『銀行員が顧客には勧めないけど家族に勧める資産運用術』。「手間ひまかけずに資産運用する方法を紹介しています。たとえ投資に興味がなくても楽しめますし、お金についての大切な情報が詰まっていますので、ぜひ手に取っていただけたらと思います」(高橋さん)

Y子
大学卒業後、出版社勤務等を経てフリーライターに。インタビューや取材、記事制作などを行う。20代の終わりが近づき、ただ漠然と貯金をすることに疑問を感じ「投資」に関心が出てきた。

(提供:DAILY ANDS)

最終更新:6/12(日) 11:10

ZUU online

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。