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<ソン・ガンホ>「孤独な王の人生と不肖の息子への愛情を感じながら…」 映画「王の運命」主演

まんたんウェブ 6月12日(日)18時52分配信

 韓国の国民的俳優ソン・ガンホさんが、初めての国王役で主演する「王の運命-歴史を変えた八日間-」(イ・ジュニク監督)が公開中だ。朝鮮王朝の悲劇的な父子の事件として知られる「米びつ事件(壬午士禍)」をベースに、現代にも通じる父と子のすれ違いを描いた時代劇。今年度の米アカデミー賞外国語映画賞で韓国代表となった作品。ソンさんは朝鮮第21代国王・英祖(ヨンジョ)を演じ、息子の世子(セジャ)役のユ・アインさんと激しい芝居合戦を繰り広げている。息子への複雑な愛情を迫力と哀切で演じたソンさんが、インタビューに応じた。

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 ◇史実に忠実。客観的な視点で描かれた作品

 舞台は18世紀の朝鮮王朝。映画は、国王の英祖が王子の世子を謀反の罪としたところから始まる。世子を米びつに閉じ込めた8日間を語りながら、息子との過去の日々から孫のイ・サンの代までの長い時間の中に、父と息子の愛憎を2人に焦点を当てながら浮かび上がらせていく。

 ソンさんが演じた英祖は、ドラマとなった第22代国王イ・サンの祖父であり、我が子を死に至らしめた残忍な父親として歴史に刻まれている。在位52年、名君としても名高い人物だ。本作では、君主としての威厳のみならず、父親としての苦悩も表現され、見る者を魅了する。

 「私が英祖を演じることができたのも、作品に主観的なものが一切なく、90%以上、史実に忠実だったからです」とソンさんは説明する。

 「作られり、加工されたりした人物ではなく、この作品は客観的な視点を持っていました。だから、白紙をそのまま渡されたような感覚で、自分で思うがままに描けました。監督から注文もなく、撮影も1回でオーケーというスタイルだったので、一度で全力を出さなければならなくて、すごく緊張しました。俳優に大事なのは監督のスタイルに適応することです」

 初の国王役に挑んだが、「王自体はまったく大変ではなく、特別な人物でもなく神様でもなく、先入観を払拭したときの快感が大きかった」とし、その言葉通り、息子によってかき乱される人間的な王の姿を迫力とともに演じている。

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最終更新:6月12日(日)18時54分

まんたんウェブ