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葛尾の避難指示解除 4市町村目 居住制限区域は初

福島民報 6月12日(日)9時51分配信

 政府は12日午前零時、東京電力福島第一原発事故に伴う福島県葛尾村の帰還困難区域を除く居住制限、避難指示解除準備の両区域を解除した。避難指示の解除は田村市都路町、川内村の一部、楢葉町に次ぎ4市町村目で居住制限区域の解除は初めてとなる。対象人口は約1350人。古里の再生に向けて一歩を踏み出す。
 村の人口は1日現在、451世帯1466人で、このうち解除の対象となる居住制限区域の人口は21世帯62人、解除準備区域は397世帯1285人。昨年8月末から続く準備宿泊は7日現在、53世帯126人が登録している。
 村内は電気、水道などの復旧が進み、村やJAが先行して村内での業務を行う一方、商店や医療機関が再開していない。生活環境を改善するため村商工会は今月2日から食品の宅配サービスを実施している。解除日の12日には自宅と田村市都路町の都路診療所間を送迎する村のデマンドタクシーの運用が始まる。
 帰還する高齢者の孤立を防ごうと村は集合住宅建設に着手、10月末にも完成する。来年春の再開を目指し小中学校など教育施設の改修工事も進めている。
 解除後は村内を活気づける催しが続く。村商工会は解除当日の午前10時から村役場駐車場で「かつらお復興祭」を開催する。10月2日には双葉郡8町村の住民が村内で交流するイベント「ふたばワールド」が開かれる。
 一方、被災家屋の解体が進まないなど住民帰還や事業再開に向けた課題は多い。

福島民報社

最終更新:6月12日(日)9時51分

福島民報