ここから本文です

[予想外の4大リーグ総括! 2]チェルシー、アーセナル、マンU、マンCはなぜ優勝できなかったのか 強豪クラブが抱えていた問題点とは

theWORLD(ザ・ワールド) 6/12(日) 10:10配信

不協和音の発端は強化担当の怠慢

今シーズン、プレミアリーグの王者となったのは下馬評を大きく覆したレスター・シティだった。シーズンを通して黒星を喫したのはわずか3度と、優勝に値する成績を残したのは事実だが、ビッグクラブが揃いも揃って躓いたこともレスターの奇跡を後押しした。プレミアの4強には一体何が足りなかったのだろうか。

チェルシーの失墜は、現場と上層部が意思の疎通を図れなかったからだ。昨シーズンの優勝で一種の達成感に浸っていた数人の主力は、オフの間に弛緩していた。ジエゴ・コスタは5キロ・オーバーでキャンプに入ったことを認め、シーズン開幕が近づいてもダラダラしている選手たちに、多くの番記者が「闘争心の欠如」を感じていたという。だからこそ、経験豊富なジョゼ・モウリーニョ監督(当時)はサイクルのピリオドを痛感。昨シーズン終了直後に、獲得希望リストを強化担当スタッフに提出している。

ところが、モウリーニョのリクエストは通らなかった。新戦力はチェルシーのレベルにほど遠く、しかも見たことのない選手までいる。指揮官は苛立ち言葉を荒げ、治療法をめぐってエヴァ・カルネイロ(前チームドクター/15年10月に退団)に訴えられたほどだ。もし、上層部がほんの少しでもモウリーニョのリクエストに応え、主力を脅かせる選手を獲得していれば競争の原理が働き、チェルシーは上昇気流をつかめたのではないだろうか。

独特の緊張感を強いるモウリーニョのマネジメントに問題はあったものの、強化担当の怠慢も責められてしかるべきだ。基本的には穏やかなチームだが、優勝を心から欲するサポーターとの間には、微妙な距離感が生まれつつある。

大失速のアーセナル、ついにヴェンゲル退任抗議も

同じくロンドンに拠点を構えるライバルも準備不足を露呈し、3年ぶりに無冠となった。リーグ戦だけに目を向けると無敗優勝を達成してから12年もの歳月が過ぎている。『time to change』。ついにアーセン・ヴェンゲル監督の退任を求めるバナーが掲げられた。

結局アーセナルは、“ムッシュ”に振りまわされた感が強い。ここ数年の傾向を踏まえれば、一流のセンターバックとセンターフォワードを是が非でも獲得すべきだった。ところが、ヴェンゲルは現有勢力に誰よりも自信を持ち、センターバックに手を付けず、夏の補強はGKペトル・チェフただひとり。選手層の拡大に躊躇した。

また、劣勢に陥ると、ベンチに座って不安そうな表情を隠さない。コーチ、選手に伝搬し、パフォーマンスの質が落ちるのは当然だ。アトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネ、あるいはリヴァプールを率いるユルゲン・クロップのような頼もしさが、ヴェンゲルにはまったく感じられない。

最終盤でトッテナム・ホットスパーが2敗2分けと失速したため、アーセナルは “棚ぼた” で2位になった。17シーズン連続のチャンピオンズリーグ出場権獲得。しかし、素直には喜べない。ヴェンゲル体制の終焉が、急速に近づきつつある。

1/2ページ

最終更新:6/12(日) 15:15

theWORLD(ザ・ワールド)

スポーツナビ サッカー情報

海外サッカー 日本人選手出場試合