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市議報酬増79%反対 本社が富山市民世論調査

北日本新聞 6月12日(日)0時39分配信

■「庶民感覚とずれ」最多

 富山市議会の議員報酬を引き上げる条例改正案が15日に採決されるのを前に、北日本新聞社は11日、富山市民を対象に電話世論調査を実施した。現行から月10万円増やして月70万円にすることに反対する人は79・5%と多数を占め、その理由は「庶民感覚とのずれ」が最も多く、次いで「10万円も上げるのはおかしい」「十分な働きをしていない」が続いた。

 調査では、富山市議会の中で「生活が苦しい」「今の金額では活動できない」「なり手不足対策」「若い人材の発掘」などの声が引き上げの理由に上がっていると説明した上で、賛否を尋ねた。

 反対した人に最大の理由を選択式で尋ねると、最も多かったのは「庶民感覚とずれている」で43・4%に上った。次いで「一気に10万円上げるのはおかしい」が37・1%、「市議は十分な働きをしていないのに引き上げるのはおかしい」が6・3%、「市議はなり手不足だとは思わない」が2・5%だった。

 その他が10・7%おり、「いま引き上げる根拠が分からない」(30代男性)「報酬を上げても議員の活動に変化はないと思う」(60代女性)「生活が苦しいのはみんな同じ。そもそも活動が見えない」(70歳以上女性)との答えがあった。

 引き上げに賛成は6%。うち41・7%が理由を「従来以上に活発に活動するため」とし、「議員の生活を考えるべき」と「市民の代表にふさわしい報酬」が共に16・7%いた。

 賛否自体を「分からない」とした人は14・5%いた。

 調査は電話帳から無作為に市民を抽出してダイヤルするTDD法で、200人に達するまで聞き取りを重ねた。


■批判の電話・メール相次ぐ

 富山市議会の議員報酬を巡り11日も、市民から引き上げに対する批判が相次いだ。北日本新聞社には電話やメールで23件の声が届いた。市内の女子中学生(14)は「生活が苦しいからという理由があったが、今でも報酬はかなり高い。引き上げるお金で公共事業ができると思う」と話した。

 70代男性は「9日の議会を傍聴していたが、寝ている議員の報酬を上げる必要はあるのか」と疑問を投げ、80代男性は「自分たちの報酬を自分たちで決める仕組みが民主主義ではない」とした。主婦(62)は「自分たちは時給を上げるのに必死なのに、一度に10万円アップとは何事か」と憤った。

 市議会自民党会派の中川勇会長による女性記者への取材妨害行為について70代女性は「議員は感情的になっているが、きちんと説明すべき」と求めた。

北日本新聞社

最終更新:6月12日(日)0時39分

北日本新聞